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ヘタレの努力家  作者: りばーしゃ
2つの【出会い】
15/213

アルはとんでもない物を軽食にしました。

回覧数800突破ァ!!あざぁっす!!



励みに楽しく執筆しやぁっすっ!!!!

「あーっ、…脳がじんじんするぞー」




 ペンを手から投げ出し、首を後ろへがっくりとさせる。

 今、俺の前にはびっしりと文字で埋め尽くされた一冊のノートと、その周りを囲むように様々な言語の本が囲っていた。


 なお、近くではシラタマもほよんほよんと小さく弾みながら1つの本を眺めている。




「とりあえずはここまでにして少し休憩にしようか。軽食にサンドイッチを持ってくるよ」




「あざーっす…」




 力無く答える俺の声に、パタンと持っていた本を閉じてアルがゆっくりと近くのキッチンへと向かう。


 俺達はダイニングへと来ていた。

 飲み物などを飲みながらやった方がいいというアルの考えである。


 飲み物を零して大変な事にならないかと心配したが、なんとこのコップ、重力魔法によってガッチリとくっ付き、磁力魔法によって生物の電気信号を感知、『飲む』という意思を持って触れると簡単に取れる魔法のコップなのだ!





 コレが所謂いわゆるアーティファクトとか魔道具とか言う奴なんかね。なんつー便利な。




 コップを手に取り、甘めのコーヒーを飲みながらまじまじとそれを見つめる。


 便利な物をより便利に使い易くってか?嫌いじゃない、そう言う思考は。


 道具はその人によって得手不得手がある。

 最も効率よくする方法は、その人に寄って使い易く、動き易い事だと思ってる。


 全く同じ行動を全ての人に強要するなんて馬鹿らしい、そんなん機械にやらせておけと思う。


 便利にしたらその分時間が空く。

 ならその分さらに仕事出来ると言う馬鹿げた思考、良くブラック会社にいた時に味わった。


 時間が空いたらその分早く帰って英気を養い、また次の日に活かせるという考えが根本的に抜けてる。


 休み無く動けるのは人間の心臓の筋肉である心筋だけだろう。

 そんな大事な物と同じ存在に成れというのが巫山戯てる。


 ブラック会社にいた時、唯一尊敬出来るある一人の上司の言葉が未だに心に残ってる。




 『100点なんて取らなくていい、80点取れれば良いんだよ』




 詰め込み教育によって洗脳させられ、完璧を求めさせられていた俺にとってその言葉は衝撃的だった。


 もう定年退職してしまってどこにいるのか分からないが、恐らく毎日楽しく過ごしているだろう、そんな人だった。




「それにしても良くこの世界の半分程の言語をこの短時間で覚えれたねぇ。色々な種族に教えて来たけどカナタはダントツで早いよ」




 テキパキと軽食の用意をしながら俺に聞こえるような声量でアルはそう言った。


 おお、あれはなんの肉だろう、とても柔らかそうで美味そうだ。

なおシラタマは既に涎を垂らして臨戦態勢である。こらその涎をしまいなさい。




「アルの教え方が上手いんだと思うけど……そんなに難しいとは無かったぞ。所でそれなんの肉?めっちゃ美味そう」




 そう、アルの教え方はとても分かりやすく覚えやすかった。

 要点、意味、使い方などがすいすいと頭に入って来て俺の疑問もさくさくと答えてくれる。

 中学、高校の時もこんな先生が居たらとつくづく思った。


 ちなみに俺は大学には行っていない。

 そこまでの頭が無かったし、何より勉強をしたく無かった。

 やりたい事も無かったしな。




「いやいや、そんな事は……あるね」




「あるのかよ」





 思わず突っ込んでしまったがアルの教え方は自信を持って当然の教え方だった。




「ちなみにこの肉はドラゴンの肉だよ。ドラゴンの肉の味噌漬け」




「軽食になんてとんでもないモノを!?」




 えええ、ファンタジーの王道の生物、ドラゴンが味噌に漬けられておるのかー。

 アルの強さが知りたくなってきたぞー?




「ドラゴンの肉は細胞を活性化させて成長を促してくれる。それに疲労回復にも効果的なんだ。味噌漬け嫌い?」




「いえ好きです。好物です」




 味噌漬けがあるって事は日本食はほぼ有るんだろうな。それかアルが物知りなだけかも知れぬ。


 まぁ、いずれ食えるだろうとその疑問は置いておく事にした。あいらぶ日本食。




「この世界の言語は基本的な文字達を組み合わせた物でその文字達を覚えるのに大抵苦戦するんだ。自信持って良いよカナタ。はい、ドラゴンの味噌漬け肉とアルラウネの葉のサンドイッチ」





 シンプルな白い皿に乗せられた軽食にしてはとても豪華な食事を俺に渡しながらアルははにかんだ。

 ちゃんとシラタマにも用意してある辺り流石である。

 あ、バンザイしてる、可愛い。




「おう、ありがとよアル」




「お、アルラウネの葉についてはスルーしたね?はっはっは」




 もう、何も言うまい、アルはとんでもない奴だからと思っておこう。

 うーむ、とても美味しそうだ。…このシンプルな白いパンもなんかとんでもない素材なんだろうなぁ……




「ちなみにアルラウネの葉の効能は?」




「精神沈静化作用と眼精疲労緩和」




「さすがアル先生」




 では有り難く頂いて勉強再開と行きますかね。

カナタ


「ドラゴンの肉って効能凄いよね。理由は知らん」




シラタマ


「もっきゅもっきゅ」←ご満悦




アル


「適度な休息と栄養は大事だよね、何事にも」

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