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【完結】追放された鍛冶師はチートスキルで伝説を作りまくる 〜婚約者に店を追い出されたけど、気ままにモノ作っていられる今の方が幸せです〜  作者: 茨木野
二章

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71.一瞬で崩壊した王都を直す



 俺は暴走していた水の聖剣、アクア・テールを元に戻した。

 槍の形をしたアクアを手に、俺は勇者ペルシャのもとへむかう。


「おーい、ペルシャ様~」

「う、うう……」


 ペルシャは俺の作った簡易シェルター(森の木を超錬成して作った)のなかにいる。

 巨神兵から救助したあと、ここに寝かしつけておいたのだ。


「はっ! う゛ぃ、ヴィル!」

「ひさしぶり、ペルシャ様」


 彼女とは昔なじみだ。

 聖剣のメンテナンスのときに、何度も顔を合わせている。


「アクアは!?」

「問題ないよ。ほら」


 俺はすっかり元通りに治った、水の聖剣アクア・テールを、ペルシャに渡す。

 彼女はパァ……! と笑顔になると、アクアを抱きしめる。


「良かった……アクア……無事で……」

『あたしもごめんね、ペルシャ……』

「ううん、こっちもごめんなさいね。力不足で……」


 うんうん、感動の再会だ。

 良かった、アクアもペルシャも無事でさ。


「ヴィル……! そうです、王都は!? 国はどうなってますか!?」

「そっちも問題ないよ」

「で、ですが……わたしが暴れ回ったせいで、国は崩壊寸前では……」

「いいや、大丈夫さ」


 俺はシェルターの外に出る。

 外では、ロウリィちゃんが待っていた。

『あ、無事だったんすね。女王様』

「おうよ。ロウリィちゃん、背中に俺ら載せてくんない? 最後の仕上げするから」


 俺はペルシャといっしょに、ロウリィちゃんの背中の上に載る。

 ばさっ、とロウリィちゃんが翼を広げて飛ぶ。


 俺たちがいるのは王都郊外。

 王都の街は、たしかにペルシャが生やした木の化け物のせいで、穴ぼこだらけだ。


 美しい王都の町並みが、傷付いてる姿に、ペルシャが心を痛めている。

 俺はそんな女王様の頭をなでる。


「大丈夫。あんたの優秀な娘さんが、王都民はみんな避難させてたよ」

「! ラグドールが! あの子……いつの間に成長して……」


 そもそも助けを呼びに来たのもラグドールだからな。

 あいつはやるやつだ。


「でも……王都の街が」

「それこそ問題ないよ」


 俺は神鎚ミョルニルを手に取る。

 すると上空に、巨大な魔法陣が出現。


 よく見ると、地上では小さな魔法陣がいくつも浮かんでいる。

 壊れた建物の上に、いくつもだ。


「そんで……全修復!」


 かつん、と俺は大きな魔法陣を叩く。

 すると……。


 一気に、壊れた建物が一瞬で元通りになったのだ。


「す、すごいです……! ハンマーの一振りで、崩壊した王都が一瞬で治ってしまいました!」

『な、なんか前よりパワーアップしてるっすね……。前は一つずつ治す物を叩かないといけなかったのに』


 俺もいくつも神器じんぎを作ったことで、神器じんぎの扱い方(知識)も、前より深くなった。

 神鎚ミョルニル。


「ガンコジーさんからもらったこの神器じんぎは、効果を拡張させることができるらしいんだ」

『なるほど……神器じんぎを作った経験から、神器じんぎへの理解も深まったんすね。さすがっす』


 ま、何はともあれ、これで一件落着っと。

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― 新着の感想 ―
自分の祖父の呼び方変わってたり違和感増えすぎて読むの飽きてきた
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