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【完結】追放された鍛冶師はチートスキルで伝説を作りまくる 〜婚約者に店を追い出されたけど、気ままにモノ作っていられる今の方が幸せです〜  作者: 茨木野
二章

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68.誰がために



《ポロSide》


 ヴィルが水の勇者と戦う一方その頃……。

 ポロと王女ラグドールは、被災した住民達のケアをしていた。


 闇の聖剣夜空が、怪我人を光の聖剣で治す。

 ……本来なら、ヴィルからその仕事を任されたのはポロだった。


 しかしポロはどういうわけか、ルクスから今、嫌われてしまってる。

 ……役立たずと言われたくなかったので、ポロはそれ以外の部分で役に立とうとする。


「次はあそこの村ですわ!」

「……はい」


 ポロは考えていた。

 なぜ自分ではルクスを使いこなせなかったのか。


 ヴィルはどうして夜空を使うことを封印したのか。

 わからない……。


 ポロは余計なことを考えないように努めた。

 ただ、手を動かす。


 がれきをどかし、下敷きになっていた獣人達を助ける。

 どける、どける、どける……。


 とにかく、今は体を動かそうと思った。

 立ち止まったらきっと、色々余計なことを考えてしまうから。


「あのあのっ」


 獣人の子が、ポロの手を引いて言う。


「ありがとー!」


 ……ありがとう?

 そんな感謝されることをしただろうか。

 ただポロは、考えないようにするため、体を動かしていただけだ。


「ありがとねえ」「お姉ちゃん力持ちだね!」「がれきをどけてくれてありがとう!」


 ……みな、ポロに感謝していた。

 でもポロは気まずくて、目を合わせられなかった。


 所詮は、他に何もすることができなかったから。

 考えないようにするための、行為だったから。


 お礼なんて辞めて欲しい。

 賞賛なんて要らない。


 ポロは獣人達を助けながら、体を動かし続けるのだった。

【★新作投稿しました!】


先日の短編が好評だったので、連載版はじめました!


『【連載版】迷宮の聖女は魔物達から溺愛されてる~追放された私、奈落の森に捨てられるも、神に祈りを捧げていたら、いつの間にかそこが聖域化していた「国が亡びるからと王子が君を連れ戻しに来たけど撃退しといた」』


ページ下部↓にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!

リンクから飛べない場合は、以下のアドレスをコピーしてください。


https://book1.adouzi.eu.org/n0162id/

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