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【完結】追放された鍛冶師はチートスキルで伝説を作りまくる 〜婚約者に店を追い出されたけど、気ままにモノ作っていられる今の方が幸せです〜  作者: 茨木野
二章

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67.勇者を救出する



 巨神兵を討伐することは無理と考えた俺は、罠に嵌めることにした。

 王都の外に底なし沼トラップを仕掛け、そこに巨神兵を落とす。


 その結果、巨神兵は自重で底なし沼へ、ものすごい速度で墜ちていくって寸法だ。

 人間と違って巨人はデカかくて重いからな。

 あっという間に、見えなくなった。


『って! 駄目じゃないっすか! 水の勇者さんが死んじゃうっすよ!!!』


 上空では竜の姿をした魔神ロウリィちゃんが眼下の様子を見ながら叫ぶ。

 たしかに、巨神兵と勇者ペルシャは同化しちまってる。


 このままじゃカノジョまで沈んでいってしまう……。


「と思うだろ?」


 そろそろかな……?

 沼の中から、ぼこ……ボコここ……! と気泡が浮かんできた。


「がはっ! はぁ……! はぁ……!」


 猫の獣人が浮かび上がってきたのだ!


『あれは……?』

「水の勇者だよ」

『んな!? 何が起きてるんすか!? どうして勇者さんだけ……?』


 俺は(ボックス)から、銃を取り出す。


『それは?』

「帝国で開発された銃を、俺が改造した【因果逆転銃】だ」


 狙った場所に、必ず銃弾を当てる魔道具である。


「で、仕掛けはこの銃弾にある」

『銃弾に……?』


 俺は沼に向かって銃弾を撃つ。

 すると沼の中から、浮き輪がボコッと出てきた。


「物質を圧縮して作られた銃弾だ。一定時間が経つと元の物体に戻る。変化弾、とでもいえばいいかな」


 巨神兵が沼に墜ちる前に、因果逆転銃を使って変化弾を打ち込んだ。

 変化弾は沼の中で浮き輪に代わり、ペルシャの体にくっついた。


 あとは浮力で、浮き輪にくっついたペルシャだけが浮き上がってきた……という仕組みだ。


 (ボックス)から鉤爪ロープを取り出し、浮き輪に向かって投げる。

 鉤爪が浮き輪にひっかかったのを確認してから、ロープを引き寄せる。


 ペルシャは気を失ってるだけだ。


「良かった。助かったみたいで」

『やったすね! これで巨神兵だけが沼の下! ペルシャさんは救出できて、万々歳! これで終わりっすね!』


 そのときだった。

 ゴバァアアアアアアアアアアア!


 と音を立てながら、沼の下から、何かが突き出てくる。


『んな!? 巨大な槍!?』


 呪具化したアクア・テールが、沼の下から飛び出てきた。

 なるほど……巨神兵は片付けた。


 ペルシャは救出した。

 しかし……呪具となったアクア・テールは、まだそのままだ。


『どどど、どうするんすか!?』

「決まってんだろ。壊れた物を治すんだよ」


 さ、もう一踏ん張りだ。

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