271.窮地
《ポロSide》
ポロ達はディ・ロウリィの領地にて、呪いの人形たちと相対していた。
どれも強力な力で、こちらを攻撃してくる。
しかも厄介なことに、やつらは触れたものを呪物に変えてしまうのだ。
触れるだけで呪いとなるため、触れるのはNG。
聖なる剣で攻撃しようとしても、四方八方から呪いたちが襲いかかってくるので、どうしても防戦一方にならざるを得ない。
だが、それで良かった。
ポロは光、闇の聖剣をふるう。
光が呪いを祓い、闇が呪いを取りこむ。
他の勇者達も、それぞれ得意な属性を使って、呪いを遠ざけていた。
そう、彼女らが勝つ必要はない。
自分たちの仕事は、時間を稼ぐこと。ただそれだけなのだ。
「しかし……まずいね……消耗戦だ……」
雷の勇者ライカが滝のような汗を書きながら言う。
他の勇者達も体力をかなり消耗していた。
当然だ。向こうは無生物。
こちらは動けば体力を使うのだから。
「もう少しですっ! もう少しで……ああっ!」
ポロが呪いから反撃を受けてしまった。
右腕が一瞬で真っ黒に染まる。
「ポロ!」
「くっ!」
ポロは光の聖剣ルクスリアで、片腕を吹き飛ばす。
闇の聖剣 夜空が人間の姿へともどり、ポロの止血を行う。
「駄目じゃ……呪いの進行がとまらん! このままでは……ポロが呪いになってしまうのじゃあ……!」
ポロの意識が遠のいていく。
だが……恐怖はなかった。
かっ……! と、近くに居たロクサーヌの持つ、進化聖剣が輝きだしたのだから。
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