263.緊急事態
蠱毒の呪いが、王都上空にいる。
「とにかく、アレを倒さないとですね」
ポロ達勇者が武器を構える。
「そのとおり。だが、ポロ。それにイリスたちも。まず俺にいかせてくれ」
「? いいですが、どうしてですか?」
「触れたらヤバい系の呪いがかかってるかもしれないし……ちょっと気になることもあるんだよ」
「気になること……?」
蠱毒を見たとき、なんか……こう、違和感というか。
そういう物を感じたのだ。
「やらせてくれ」
「はい!」
「よし、んじゃ、ミリス、イリス、俺を上空に打ち上げてくれ」
「「了解!」」
俺は少し後ろに距離を取り、走る。
「「はぁ……!」」
イリス・ミリス。風と地の聖剣を持つ勇者達。
二人が地面が勢いよく盛り上げ、俺を発射。
突風が吹いて、俺を上空へと打ち上げる。
二人の勇者の力があわさって、俺は一瞬で、蠱毒の呪いのもとへたどり着いた。
……うぷっ。やっぱり、呪いのせいで、近づいただけで肺が壊されるみたいだな。
勇者達を近づけなくてよかった。
「んじゃ! せい!」
俺は手始めに神鎚ミョルニルで、思い切り、蠱毒の横っ腹をぶったたいた。
かつーん!
……!?
「やっぱりそうか! くそっ!」
たたいたことで理解できた。
今……かなりヤバい状況が起きてる!
俺は地上へと降りる。
「大変だ!」
「どうしました、ヴィル様?」
「この呪い……ここだけじゃない! この世界全土に……蠱毒の呪いが蔓延してる!」
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