253.そのくらい
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
で、だ。
俺たちはズ=オカへと向かっていった。魔族が出てこないおかげで、すごいスムーズに進めた。
反乱軍をポロとミリスがあらかた片付けてくれたこともプラスに働き、驚くべき早さで、俺たちはズ=オカ目前までやってこれたんだが……。
「ぜえ……はあ……」
「おん? どうしたポロ?」
御者台に座っているポロが、突如として胸を押さえ、荒い呼吸を繰り返しだしたのだ。
「胸が……苦しくて……」
「ほーん……?」
俺はポロの筋肉を服の上から見やる。
胸の動きから、気道がやられていることがわかった。
「ぼくもなんか胸痛い……」
「わたくしもですわ……」
「わらわも……」
ふたご勇者に、魔族姫もまた苦しんでいる様子。
ふーむ……。
俺はポロの隣に座り、ぴた……と胸に触れる。
「ヴィル様!?」
「シッ……! 動かないで」
「は、はいぃい……♡」
う゛ぉんう゛ぉん! とポロがめっちゃ尻尾を動かす。
俺は目を閉じて、体の動きに集中する。
……なるほど。
「どうやらおまえの体に瘴気が入ってきてるようだな」
瘴気。
事態にとんでもなく有害な毒ガスである。たくさん吸い込むと普通に死ぬ。
「はぁ……はぁ……ン♡ どうしてわかるんですか? ああん……♡」
「そりゃおまえ、モノの構造や不具合くらい、触ればわかるだろ?」
ガンコジーさんは、柱に触れただけで、その建物のひずみやら、腐ってる部分を言い当てたという。
俺もそれくらいはできる。
『いやそれくらいって……すごすぎるのじゃ……』
ポロの腰に収まってる、夜空があきれたようにつぶやくのだった。
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