表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】追放された鍛冶師はチートスキルで伝説を作りまくる 〜婚約者に店を追い出されたけど、気ままにモノ作っていられる今の方が幸せです〜  作者: 茨木野
三章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

240/283

240.風と獣人



《ポロ視点》


 獣人勇者ポロは、風の勇者ミリスとともに、別行動をとっていた。


「ヴィル様……」

「ししょーが心配なの? ポロちん」

「ぽ、ポロちん……?」


 風の勇者ミリス。

 小柄で、愛らしい見た目の少女だ。


「ポロちんのことだよ!」

「わ、私ですか……?」

「そう! ぼくのことはみっちゃんって呼ぶといいよ!」

「え、いやそれはちょっと……」


 相手は勇者、尊敬すべき存在だ。

 そんな、あだ名で呼ぶなんて……。


「他人行儀よくないよ! ほら、みっちゃん!」

「ええー……っと」


 言わないと許してくれなさそうだ。


「み、みっちゃん……」

「よーし!」


 るんるん、とミリスが上機嫌で、街道を進んでいく。

 正直……あまり勇者っぽくなかった。


 でも逆に、だからこそ……接しやすい。


「みっちゃんは……いつから勇者に?」

「ん~。結構最近だよ。10年前……かなぁ」


 ……ミリスの外見は15歳くらい。

 つまり、そんな小さいときから……。


「どったの?」

「いえ、5歳の時から勇者なんて……大変そうと思ったのです」

「あはは! ちがうよぅ。ぼくとイリスは、ハーフエルフ! 人間より長生きなのだ!」


 あ、なるほど……とポロは納得する。

 エルフは長命の種族だ。

 ハーフエルフもまたしかり。


 つまり、5歳で勇者ってことはなさそうである。


「なにポロちんぼくらのこと気になっちゃうの?」

「そりゃ……もちろん」


 ポロは新米の勇者だ。

 ほかの勇者のことを知り、勇者としての理解を深めたいと思っている。


 一方ミリスは上機嫌だ。


「そっかー! ぼくに興味を持ってくれるとは! きみ……お目が高いね!」


 友達に関心を持ってもらって、うれしい。

 その程度の意識のようである。


「ぼくらはね~。孤児だったんだ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ