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【完結】追放された鍛冶師はチートスキルで伝説を作りまくる 〜婚約者に店を追い出されたけど、気ままにモノ作っていられる今の方が幸せです〜  作者: 茨木野
三章

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239.進化聖剣



 魔族の姫ロクサーヌちゃんから、強くなりたいという依頼を受けた。

 俺は、前から考えていた、とあるものを作った。


 俺の持つスキル、天目一箇神アマノメヒトツノカミ

 作ったものが、神器になる、という規格外スキルだ。


 頭の中にあるインスピレーションを、そのまま出力する。

 結果……。


「できた!!」


 俺の手には、1つの宝石が握られていた。

 よしよし、いいぞ!


「ロクサーヌちゃん、これを、君に」


 ロクサーヌちゃんに、俺が今作ったアイテムを手渡す。

 彼女はそれを手に、首をかしげる。


「なんですか、これは……?」

「聖剣だよ」

「せ、聖剣!? 勇者の持つ……?」


 まあ驚くのも無理はない。

 剣、と名前がついてるのに、見た目は完全にただの宝石だからな。


「これが武器なのですか?」

「正確には、これが武器に進化するんだ」


「しんか……?」

「そう。これは、進化聖剣」

「進化聖剣……?」


 俺は作ったものの説明をする!

 ここがね、一番テンションあがるよねー!


「聖剣の一番の問題は、選ばれたものにしかその剣が使えないってところにある」


 アイスバーグなどを含め、聖剣には剣の精霊が宿っており、そいつに認められないと使い手になれない。

 でも、それだと選ばれしものにしか聖剣が使えなくなってしまう。


 俺はずっと、この問題をどうにかできないかと考えていた。

 そして、答えを得た。


「この聖剣は、君と一緒に成長するんだ。君の思い、どういう力を身につけたいか……その気持ちがこの子に伝わり、この子はその通りに成長する」

「子供……みたいですね」


「そう! これはいわば、聖剣の胎児! この子をどう育てるかは、君次第!」


 赤ん坊のころから育てていけば、その人がほしい形の聖剣が、手に入るって寸法だ。

 

「この子を握って、しばらくそばに居てあげて。そして……イメージするんだ。この子と一緒に、どういう者へなりたいかをね」


 まだ、ロクサーヌちゃんは困惑してるようだ。

 そりゃそうだ、自分と一緒に成長する武器なんて、聞いたことがないだろうからな!


 だからこそ、作りたかったんだ。

 作り手が未来かたちを決めるんじゃなくて、使い手がみらいを、決める武器を……!


「ありがとう、八宝斎はっぽうさい殿! この子と……向き合ってみるのじゃ」

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