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【完結】追放された鍛冶師はチートスキルで伝説を作りまくる 〜婚約者に店を追い出されたけど、気ままにモノ作っていられる今の方が幸せです〜  作者: 茨木野
三章

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237.笑う、七福塵



七福塵しちふくじんSide》


 ヴィルがディアを人体錬成した、その様子を、七福塵しちふくじんは実に愉快そうに笑いながら見ていた。


「くはっ! くははっ! いい、いいぞぉ八宝斎はっぽうさい! 私の狙い通りだ!」


 七福塵しちふくじんは、いままでにないくらいの笑顔を見せている。


「君は最高の、私の作品こどもだよ。八宝斎はっぽうさい! ようやく……完成形が見えてきたね」


 七福塵しちふくじんがいるのは、元魔王城。

 彼は悠然と椅子に座りながら、うっとりとつぶやく。


「ああ……ついに完成する。私の思い描く、最高の魔道具【八宝斎はっぽうさい】が……」


 七福塵しちふくじんの目的。

 それは、八宝斎はっぽうさいという魔道具を作ること。


 自分の思い描く最高の作品が、今、まさに、もう少しで……完成しようとしている。


「さて……もう一つのほうはどうかな……っと」


 七福塵しちふくじんは目を閉じる。

 視界が変わる。


 今度は、ヴィル達のいる大陸を鳥瞰するような映像が流れて聞いた。


 六大陸、と呼ばれるこの大地。

 六つの大きな国、そして……6本の聖剣。


「くひっ! いいぞ……陣も完成した。間もなく、始まるぞ。最終実験……!」


 七福塵しちふくじんがご満悦の表情を浮かべる。


「ああ、物作りってなんて楽しいんだ!」


 七福塵しちふくじんは、まるで新しい玩具が手に入った子供のように、無邪気に笑うのだった。

【★大切なお知らせ】


好評につき、連載版をスタートしました!


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