235.人体錬成
俺は鹿の魔族をツノを、ゲットした!
貫通の能力を持っている、凄い素材だ!
是非ともいっぱい欲しいんだが……。
逃げちったからな。まあ、しゃーないな。
「首おいてってほしかったなぁ~……ん? どうしたの、ロクサーヌちゃん?」
「………………イエナンデモゴザイマセン八宝斎殿」
「そう?」
じゃあなんでカタコトなんだろうか……?
「しかし……ううん、たくさんのツノ……ううん……うん! そうだ!」
俺は神鎚ミョルニルを手に取る。
そして、鹿の魔族、ディアから採取したツノを、かつん! と叩く。
「超錬成……いや、違う」
そう、違う。
今からすることは、今までやってきたこととはまるで違うこと。
今までたくさんのモノを作って、この手に蓄積された経験から、作られる新しいスキル……!
「神錬成!」
「かみ……れんせい……?」
かつーん!
瞬間、ディアのツノに、神鎚ミョルニルからエネルギーが流れ込む。
むくむく……とツノの付け根から、肉が盛り上がる。
その肉は増殖し、やがて……創り出す。
「!? でぃ、ディア!? ディアが……もう一人!?」
ツノからさっきの魔族、ディアが生えてきたのだ。
「ま、まさか……まさか八宝斎殿! あ、あなた様は……命を作り出したのか!」
「おう! これが、神錬成! 人体を錬成する、新しいスキルだぜ!」
ぶっつけ本番だったが、うまくいったようだな!
ディアの肉体が俺たちの前で、ぼーっと突っ立っている。
「ヴィル殿……すごいのじゃ……人体を錬成してしまうなんて……」
「そう? 肉体の構成成分なんて、そんなにレアなもんじゃねえし。それに、俺は全修復っつって、肉体を再生する技術も持ってるしさ」
やろうと思えば、できると思っていた。
でもできるという確信を持てなかった。
今まではな。
でも、たくさんのモノを作り、神器も作ったことで、俺は自信を手に入れたのだ。
作りてえってものを、作れる。
その自信、そして、完成品を強くイメージし、実現する力。
旅を経て、俺は強さを手に入れたのだ。
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