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【完結】追放された鍛冶師はチートスキルで伝説を作りまくる 〜婚約者に店を追い出されたけど、気ままにモノ作っていられる今の方が幸せです〜  作者: 茨木野
三章

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224.やったねポロちゃん




 ポロは二つの聖剣の力を十二分に発揮し、魔族モールを撃破して見せた。


『成った……な』


 闇の聖剣夜空が、手の中で、嬉しそうにつぶやく。

 成った、つまり、本物の勇者になれた、ということだ。


 聖剣からのお墨付きをもらった。認めてもらったことで……ポロは、うれしくて涙を流す。

 彼女は一時期、迷走していた。己の復讐心に支配され、自分に課せられている役割を放棄し……一度は聖剣から見放されたことがあった。


 でも……今、聖剣は勇者であると認めてくれた。

 色々あってやっと……自分は、勇者になれた。


 六勇者のような、そして……ヴィルのような、強い力と心を持った英雄に。


『まーま! ないてるの……? だいじょうぶ?』


 光の聖剣ルクスが心配そうに尋ねてくる。

 ポロは涙を拭いた。


 心配させてはいけない。なぜならこれは悲しみの涙ではないのだから。


「大丈夫。ただ、勇者って認められて、うれしかっただけ」

『まーまはゆーしゃ! るくすとよぞらの、ゆーしゃ!』


 そこへ、ヴィルがやってくる。

 彼はにっ、と笑って親指を立てる。


「ナイスファイト。凄い様になってたぜ……ってポロ!?」


 聖剣に認めてもらえたこと以上に、ヴィルにそう言ってもらえたのが、うれしかった。

 運命を変えてくれた大恩人からの、そんな優しい言葉を聞いたのだ。


 ……泣き崩れてしまうほど、嬉しいに決まってる。


『ぱーぱ! まーまなかしたー! いーけないんだー!』

『かかか! 我が創造主は、無類の強さをもちながらも、女の扱いはまだまだだなぁ』


 こうして、ポロは一つまた成長できたのだった。

 

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