220.魔族モール
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
俺は勇者が捕らえられてるはずの、村へとやってきた。
ふーむ……あんま人の気配はしないなぁ。
どこ行ったんだろうか……?
とそのときだった。
「ヴィル様! 危ない!」
がきぃん!
俺の前の前に、二メートルほどのでっかい人物が突如として現れた。
ポロはいち早くそいつの存在に気づいたらしい。
ポロが光と闇の聖剣をクロスさせ、そいつの攻撃をガードしてる。
「ほぅ……このおれの攻撃に気づくとは。ただの獣人ではなさそうだなぁ」
そいつは、最初モグラだとおもった。
しかし人間のようなフォルムをしてる。二足歩行するでかいモグラって感じだろう。
「何者!?」
「おれは土遁のモール! 男爵級魔族がひとり!」
土遁……モール?
魔族かー……。
そういや、【純粋な】魔族をまともにみたの初めてかもな。
ほほぉおう……。
人間の骨格に近いものをしてるな。
でも筋肉の付き方は人間とまったく違う。ふむふむ。
「モール! 貴様何をしてるのじゃ!」
ロクサーヌちゃんが叫ぶ。
どうにも知り合いっぽいな。
「これは姫様。ドエム・オシオキスキ様のご命令で、侵入者を排除してるのですよぉ」
「やめるのじゃ!」
「それは承服しかねますねえ……今はドエム・オシオキスキ様が我らの新しいリーダーですからねぇ。前王の娘さんのいうことは聞けないですよぉ」
そういや、今はドエム・オシオキスキってやつが、魔族のトップなんだっけか。
がきんっ! とポロがモールを弾き飛ばす。
「なかなかやりますね。魔族の腕力と対等に渡りあうなんて」
ポロの筋肉に疲労がたまってるのが診てわかった。
腕力はモールのほうが上だな。人間より筋肉の密度が高い。
それに、体内に保有する魔力量は人間のそれを遥かに凌駕していた。
「ポロ。気をつけろ。相手は多分自己を強化する魔法を、意識せず使っているのだろう」
「魔法を意識せず使うですって!?」
「多分な。人間と魔法発動のプロセスが異なるんだろう?」
ほぉ……とモールが感心したようにつぶやく。
「人間がそれを見破るなんて。特別な鑑定眼でももってるのか?」
「いや、そんなたいそうなもんじゃあないよ。ただ、俺は職人だからさ、どんなものもだいたい一度診れば、構造を見抜けるのさ」
しかしふーむ、腕力勝負じゃポロに分が悪いぞ。
「ポロ、俺も戦うぞ」
「いえ! ここは私に任せてください」
どうやらポロがやりたいらしい。
まあ聖剣もあるし、大丈夫だろう。
戦闘は職人の仕事じゃあないからな。
ポロに任せよう。
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