217.今のポロ
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
《ポロSide》
魔族国にて、捕らわれてる勇者を救出に向かう。
その道中、馬車の中にて。
ポロは先ほど知った、クーデターの首謀者の名前を反すうしていた。
「ドエム・オシオキスキ……」
それは、忘れたくても忘れない、にっくき相手の名前。
ポロの両親を殺した、仇の名前だった……。
「…………」
愛する両親を殺した相手が、この地にいるという。
そして悪事を働いてる。
なんという巡り合わせ。幸運だ。
……敵が悪ならば、この手で切り捨てることも……。
思考が闇に飲まれそうになる。
だが、ぽう……と自分の腰に差してる2本の聖剣が、淡く輝いた。
『ポロよ……』
『まっま……』
……以前のポロなら、力を私利私欲のために振るっていた。
己の復讐心を満たすために。
だが……。
水の勇者など、多くの勇者達の姿、ありようを見てきた今は……違う。
そして何より……ヴィル。
大いなる力を持ちながら、その実、人のために使い続ける……偉大なる人の背中を見続けてきた、今は違う。
「わかってるよ。二人とも。……私は、勇者だから」
己のために振るうのではなく、他者のために、この剣を使うのだ。
ポロの心の中には、一点の曇りもなかった。
やつと対峙したら、戦い、打ち破って……。
そして、捕まえ、罪を償わせる。
そう、ひとり心の中で決めるポロ。
『成長したな、ポロ。うれしいぞ。使われる身として』
闇の聖剣、夜空が本当にうれしそうに言う。
前のように、刃から拒絶されるような感覚はなかった。
聖剣に選ばれた、使い手になれたのだと再認識して……少し、泣いてしまった。
過去にいつまでもとらわれず前に進むことが出来てるのだと……太鼓判を押されたような気がした。
それがうれしくて、泣いたのだった。
【★☆★読者の皆様へ 大切なお知らせです★☆★】
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タイトル変わりまして、
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