168.地雷原で! タップダンス踊ってんだよ
悲報、初対面の人にぶち切れられていた。
なんでだろうか……ううん、俺、何か失礼なことをしただろうか……。
あ、そっか!
「初めまして、俺の名前はヴィル・クラフト! 君とは初めてだよね、よろしく!」
「ヴィルゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!」
「え、なんでキレてるの……?」
あれぇ?
あいさつを忘れてたからキレてるんじゃあないのか……?
ちがうの。
え、なんで怒ってるの?
ううん……わからん……。
「おまえ……僕を……僕を忘れたとは言わせないぞぉ!」
「ああ」
「だろぉ!?」
「初対面だから忘れたもなにもないぞ」
「あぁあああああ!?」
ブチブチ……と額の血管が切れてる音がする。
「いや、まじで君とは初めてここで出会ったばかりだ。初めましてのあいさつが遅れてほんと申し訳ない。よかったら仲良くして欲しいな、この要塞の作ったやつとはイイ友達になれそうでさ。なんつーか、感性がにてるっつーかさ~」
「アガァアアアアアアアアアアアッガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
あ、あれ……?
さらにキレてる……?
「う゛ぃ、ヴィル様……なにか逆鱗に触れるようなことしたのでありますか……?」
ヨウが怯えながら問うてくる。
うーん……。
「わからん。一体何にキレてるのかまじで、さっぱり、これっぽっちも心当たりがなくってな……。なぁきみ」
俺は女の子に向かって指を指して言う。
「俺、何かしちゃいました?」
びきっ、と女の子の表情が固まる。
血管が体中にうかび、ぴくぴく……と眉間と口の端を痙攣させていた。
「ふ、ふふ……なにか、しちゃいました……だってぇえ……?」
ごごごごご! とカノジョの体から魔力が吹き出す。
凄い量の魔力だ。
「今! まさに! 地雷原で! タップダンス踊ってんだよてめえよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
ん?
「いや、ここ地雷原じゃないけど」
「殺すぅううううううううううううううううううううううううう! ヴィルうぅうううううううううううううう! てめえは完膚なきまでに、ぶち殺してやるょおおおおおおおおおおおお!」
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