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【完結】追放された鍛冶師はチートスキルで伝説を作りまくる 〜婚約者に店を追い出されたけど、気ままにモノ作っていられる今の方が幸せです〜  作者: 茨木野
二章

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164.ガス



 さぁて、次なるトラップはぁ!?


「これか!」


 やってきたのは、レンガに囲まれた無機質な部屋だ。

 一件なにもないようにみえるが……。


「はいであります。ここの床にはスイッチがいくつもあって……それを踏むとトラップが作動するのであります」

「さすがヨウ、目が良いなおまえ」


 彼女は人よりすごくよく見える目がある。

 それと、狩人としての経験から、ある程度みただけで、何が起きるのかが予想できるそうだ。


「ありがとうございます。スイッチの場所はこちらで把握してるのであります、踏まないように進んでいってください。まずは目の前にスイッチがあります」

「OK!」


 カチッ!


「なんでふむのぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?」


 いやだってトラップを楽しみに来てるんだから、そりゃ踏むでしょ。

 その瞬間……。

 

 ぶっしゅぅうううううううううううううううううううううう!


 突如として床からガスが拭きだした。


「この色……! 致死性の毒ガスであります!!!!!」

「お、そうか」

「なんで無事なのでありますかぁあああああああああああああ!?」


 俺は床に這いつくばって、ガスの吹き出してきた機構を調べる。

 なるほど、重さでこのスイッチが押されて……ふんふん!


「すげえ!」

「いやヴィル様! なんで!? 何で生きてるの致死性ガスでありますよ!?」

「ん? ガスを分解したからだぞ?」

「ガスを分解ぃいいいいいいいいいいいいい!?」


 ガスの中に含まれる、毒素。

 それを俺の超錬成スキルを使って、無害な成分に置き換えただけだ。


「な、簡単だろ?」

「簡単じゃないでありますよぉおおおおおおおおおおおおお!」


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