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【完結】追放された鍛冶師はチートスキルで伝説を作りまくる 〜婚約者に店を追い出されたけど、気ままにモノ作っていられる今の方が幸せです〜  作者: 茨木野
二章

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155.理論鏡面



 俺の操る護神像は、敵のプラズマ砲を反射して見せた。


「う゛ぃ、ヴィル様……一体何が起きてるんですか?」

「おう、ポロ。鏡面反射だよ」

「きょ、鏡面反射……?」


 ムズカシイ言葉を使ったが……。


「ようは、光が鏡に反射する現象のことだな」


 光は鏡面とぶつかり、反射することで、鏡に自分の姿ががうつって見える。


「このとき、鏡面に凹凸があると、光を100%反射できないんだ。俺は錬成スキルで、鏡面の凹凸をゼロにした鏡面……理論鏡面とでもいうのかな、それを作り出した」

「理論鏡面……」

「光だけでなく、魔法も攻撃も、すべて100%、はじき返す鏡だよ」


 実際に鏡を作る際にはどうしても凹凸ができる物だが、俺の持つ神の物作りスキルならば、作り出すことが可能。


「そんなもの……よく思いつきますね」

「え、そう? 何でも作れる力が手に入ったら、とりあえず何でも作ってみたくない?」

「それを実行しようという気すら、起きないですよ。やっぱり、ヴィル様はすごいです」


 まあそんなわけで、理論鏡面によって、俺は敵のプラズマ砲を100%反射して返すことができた次第だ。

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