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【完結】追放された鍛冶師はチートスキルで伝説を作りまくる 〜婚約者に店を追い出されたけど、気ままにモノ作っていられる今の方が幸せです〜  作者: 茨木野
二章

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151/283

151.才能の差



《ウィニーSide》


 空中要塞を動かしているのは、ヴィルの宿敵、七福塵しちふくじんが作り出した作品こども、ウィニー。


 彼女は要塞と同化して、このデカい建物を動かしていた。


「くそ……! なんだあの亀! ちょこまかとぉお!」


 ウィニーが居るのは要塞の最奥部。

 そこはコックピットのようになっていた。


 そして……。

 アールマティのコックピットと、寸分狂いのないデザインをしている。


 護神像を作ったのも、そしてこの空中要塞を作ったのも、どちらも七福塵しちふくじんなのだ。

 ウィニーは操作盤に手を置いてる。


 樹木のように、手から根が伸びて、操作盤に絡みついていた。

 そう……ウィニーはこの空中要塞と一体化しているのである。


 彼女の能力は変化。

 体を自在に変えることができる。


 その力を応用し、こうして無機物と合体したのだ。

 そうすることで、まるで人間の体の一部のように、この要塞を操れる……はずなのだが。


「くそがぁ! なんでこっちの攻撃が当たらなくて、向こうのは当たるんだよぉお!」


 当然ヴィルは、道具と合体なんてしていない。

 生身で護神像を操作してる。


 道具のスペックは同格。

 差がついているのは、道具の使い手の技量の差。


 ようするに……。


「認めない! ボクがあいつより下だなんて、絶対にみとめないからな! ヴィルぅううううううううううう!」

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