140.魔法使い
護神像アールマティの中で暮らしてる、砂漠エルフの民達。
住むところもなく、食べるものもない彼らがかわいそうだった。
俺は■からクラーケンを取り出し、勇者達と協力して、料理を振る舞った。
「衣食住を整えるか。次は……住!」
俺は神鎚ミョルニルを手に取って、アールマティの地面に振り下ろす。
「錬成!」
俺の右手は黄金の手。
5つの物作りスキルが秘められている。
そのうちのひとつ、超錬成。
あらゆるものを作り出す、魔法のようなスキルだ。
かつーん!
ずずずずずずずず……!
「す、すごーい! おうちだ! 地面から、おうちが生えてきた-!?」
砂漠エルフのハオちゃんが驚いてる。
そこには立派な、レンガの家が佇立していた。
しかも、ひとつだけじゃない。
いくつも並んでいる。
「どーなってるの!?」
「周りにはたくさん石があるからな。それを叩いて形を変えて、家にしたんだ」
護神像は建造物だ。
つまり無機物で構成されている。
それを元にすれば、建物なんて作り放題だ。
「お、おにいちゃん……魔法使いなの……?」
「いやいや、ただの鍛冶師だよ」
「すごいすごーい! かじしって、すっごーい!」
ふふふ、そうだろう。
親父もがんこじーさんも、鍛冶師だった。
あの人らもすごいひとだった。
だから、褒められて、すごいうれしかったのだった。
「ほいじゃ、次は家の中だな」
【☆★読者の皆様へ お願いがあります★☆】
良ければブックマークや評価を頂けると嬉しいです!
現時点でも構いませんので、
ページ下部↓の【☆☆☆☆☆】から評価して頂けると幸いです!
ポイントが入ると、更新を続けていくモチベーションが上がります!
よろしくお願いします!




