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【完結】追放された鍛冶師はチートスキルで伝説を作りまくる 〜婚約者に店を追い出されたけど、気ままにモノ作っていられる今の方が幸せです〜  作者: 茨木野
二章

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136.護神像



 アンさんがリクガメのことを説明してくれた。


「これは護神像ごじんぞうと呼ばれる建造物です」

「ごじんぞう……」


 初めて聞いた名前だ。

 しかも建造物って……。


「完全に生きてるじゃんか」

「はい、そのとおりです。生きてます。人々を守る、命ある建造物です」


 う、うおぉおおおおおお!

 まじか! まじかぁ……! 


 すげえええええええええ!

 生きてる無機物だなんて!


 それ作るやつすげええええ!


『創造主よ……我らも生きてる無機物だぞ?』

「あ、そっか」

『ぱーぱ、るくす、つくった』

「そ、そういやそっか」


 聖剣も護神像も、命ある無機物って点では同じなのか。

 しかしスケールがちがうしなぁ。

 

「護神像は先祖代々受け継がれた、この地の守護神です。このリクガメは大地の護神像、アールマティといいます」

「アールマティ……か、かっけえ……」


 ん?

 大地のってことは……。


「護神像は他にもあるんですか!?」

「え、ええ……」

「うぉお! まじか、まじかー!」


 みたい!

 全部みたい!


 どこにあるんだろー、誰が作ったんだろぉー!

 うおー!


「護神像を作ったのは、七福塵しちふくじんと呼ばれる職人だと伝承では……ヴィル様?」


 七福塵しちふくじん……。

 それって……あいつじゃないか?


 呪いのアイテムを作って配り歩いてる、あいつ。

 なんで、あんな極悪人が、こんな護神像なんていう、すげえ建造物を作ったんだ?


 しかも、人を守る道具を……。

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