136.護神像
アンさんがリクガメのことを説明してくれた。
「これは護神像と呼ばれる建造物です」
「ごじんぞう……」
初めて聞いた名前だ。
しかも建造物って……。
「完全に生きてるじゃんか」
「はい、そのとおりです。生きてます。人々を守る、命ある建造物です」
う、うおぉおおおおおお!
まじか! まじかぁ……!
すげえええええええええ!
生きてる無機物だなんて!
それ作るやつすげええええ!
『創造主よ……我らも生きてる無機物だぞ?』
「あ、そっか」
『ぱーぱ、るくす、つくった』
「そ、そういやそっか」
聖剣も護神像も、命ある無機物って点では同じなのか。
しかしスケールがちがうしなぁ。
「護神像は先祖代々受け継がれた、この地の守護神です。このリクガメは大地の護神像、アールマティといいます」
「アールマティ……か、かっけえ……」
ん?
大地のってことは……。
「護神像は他にもあるんですか!?」
「え、ええ……」
「うぉお! まじか、まじかー!」
みたい!
全部みたい!
どこにあるんだろー、誰が作ったんだろぉー!
うおー!
「護神像を作ったのは、七福塵と呼ばれる職人だと伝承では……ヴィル様?」
七福塵……。
それって……あいつじゃないか?
呪いのアイテムを作って配り歩いてる、あいつ。
なんで、あんな極悪人が、こんな護神像なんていう、すげえ建造物を作ったんだ?
しかも、人を守る道具を……。
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