132.魔物ボール
無限再生能力を持つクラーケン。
是が非でも素材として欲しい俺は、やつを捕縛することにした。
捕まっていたポロは救出できた。
じゃあもう捕まえて良いよね。
■から俺は、一つの黒い玉を取り出す。
「ヴィル様……それは?」
「これは魔物ボールだ」
「まもの……ぼーる?」
「まあ見ておきな」
俺は魔物ボールを持った状態で、クラーケンに近づく。
俺に異質な物を感じ取っているのか、クラーケンが攻撃してきた。
伸ばしてきた触手のなみを全て避けて、魔物に接近。
「いけ! 魔物ボール!」
俺は魔物ボールをクラーケンにぶち当てる。
その瞬間……。
ずぉおおおお! とクラーケンが魔物ボールの中に吸い込まれていったのだ。
あとには、ボールだけが残る。
「よし、ゲットだぜ」
「な、なんだったのですか……今の?」
「これ? 魔物ボール。弱らせた魔物を、このボールの中に閉じ込める魔道具だ」
「ま、魔道具なのですか……?」
「おうよ」
俺はポロに説明する。
「ボールの中は異空間になってる。ま、■の応用だな。そんでこの中に入れた魔物は飼っておけるってわけだ。だいぶ中は快適なんだぜ」
「な、なるほど……すごい魔道具ですね」
ふふふ、クラーケンゲットだぜ。
これで新しい神器が作れるかも!
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