表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】追放された鍛冶師はチートスキルで伝説を作りまくる 〜婚約者に店を追い出されたけど、気ままにモノ作っていられる今の方が幸せです〜  作者: 茨木野
二章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

123/283

123.友達


 新しいスタイルを手に入れたポロ。

 ヨウとの模擬戦中……。


「でやぁ……!」


 ポロのナイフの一撃が、ヨウの髪の毛をかする。

 はら……と髪の毛が宙を舞う。


 だが、次の瞬間、ポロはぐるんと回転。

 気づけば地面に、大の字になって倒れていた。


「ハッ……! ハッ……! ハッ……!」

「……お疲れさま」


 ポロは疲労で一歩も動けない。

 だがヨウは汗一つかいていなかった。


 やっぱりだ……。

 手を抜いていたというか……本気を引き出せていなかった。


「ご指導……ありがとう……ございました……」


 そう、結局のところ、これは訓練だったのだ。

 ヨウは全然本気では無い。


 こっちは聖剣を装備しているのに対して、ヨウは通常の武器を使っている。

 それに、ヨウはたしか、魔法矢という特殊な矢を使ってきたはずだ。


 聖剣を使わず、魔法矢すら使わせられなかった。

 完敗だった。


「……ううん、あなたは、すごいよ。剣を握って、まだひとつきも経ってないのでございましょう?」

「え、あ、はい……」

「ものすごい武芸の才能でございますよ。あなたは、すごい勇者になれまする」

「そう……ですか……」


 凄い人に褒められて、うれしくなるポロ。

 ……ん?


「え、よ、ヨウ様……? 普通にしゃべれるんですか?」

「え、あ、うん……わたくしめは、その、陰キャでございまして……初対面の人だと、だいたい無愛想になってしまうんでございまする」

「そ、そうなんですか……」


 でも、じゃあなんで普通にしゃべれてるんだろう。

 

「ポロさんは……その、初対面じゃないというか……その……わ、わたくしめと遊んでくれたし……でへへ、友達かなぁって」



 友達って言ってくれたのが、うれしかった。

 けど遊びといわれてしまった……。


 まだまだ、自分は足りてないものがおおい。


「あ、あの……わたくしめは、なにかご不快にさせるようなこと、言ったでございまするか?」


 ……いや、悪気は無いんだ。

 あくまでヨウにとって、さっきの模擬戦は遊びのようなものだったんだ。


「いえ、お相手してくださり、ありがとうございます、ヨウ様」

「う、ううん……いいのでございます。それとその……様はやめてほしいのであります」

「じゃあ……ヨウ、さん?」


 ぱあ……とヨウがうれしそうな笑みを浮かべる。

 

「でへへっ♡ 友達できた~♡」


 さんづけで友達認定されるなんて……。

 よっぽど、友達が少なかったんだろうなぁとポロは思ったのだった。

【★読者の皆様へ お願いがあります】


ブクマ、評価はモチベーション維持向上につながります!


現時点でも構いませんので、

ページ下部↓の【☆☆☆☆☆】から評価して頂けると嬉しいです!


お好きな★を入れてください!


よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ