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【完結】追放された鍛冶師はチートスキルで伝説を作りまくる 〜婚約者に店を追い出されたけど、気ままにモノ作っていられる今の方が幸せです〜  作者: 茨木野
二章

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115.あいびき?



《ポロSide》


 一方、獣人ポロは夜の自主練を終えて、ホテルの中に戻ってきた。

 最近は毎日、夜空、そしてルクスを使っての鍛錬をかかしていない。


「お風呂入りましょう、ふたりとも」

『うむ』『はいるー!』


 1本の長剣、そして1本の短剣をたずさえたポロが、ふと、ある部屋から物音がすること気づく。


「ヴィル様……?」


 しかしポロの耳は、部屋の中からふたりの声をキャッチする。

 ふたり……ヴィルと……。


「まさか……ヨウ様?」


 寡黙で、かっこいい、砂漠エルフの勇者ヨウ。

 そんなふたりが……同じ部屋にいる!?


「こ、これは……」


 気になる。非常に気になる。

 同じ部屋で何をしてるのだろうか……。

『逢い引きじゃな』『あいびき? はんばーぐー?』『逢瀬ともいう』『おーせー?』


 逢い引き……逢い引き……。


「そ、そんな……いやいや、まさか……」


 しかし気になった。

 ポロの耳が、ぴんっ、ぴんっ、と動く。

「あ、ああー耳が勝手に動いてしまう~」


 どうしても確かめたかったポロは、音のする方へと向かう。

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