113.オーダーメイド
ヨウが風呂から上がると、真面目な顔をしたヴィルが待ち構えていた。
「…………」
そこに居ると着替えられないのだが……。
凄い真面目な顔で言う。
「ヨウ。サイズを測らせてくれ」
「へあ!?」
「ヘア? 髪?」
ヨウは大いに動揺した。
(な、なんでえ!? わ、わたくしめのす、スリーサイズなんて測りたいのぉ!? こんな……たぷたぷ駄肉まみれの体に……興味があるとかないとかあるとか!?)
ちょっと異性としてみてもらえたことで、ヤバいくらい嬉しかった。
だが……。
「おまえ専用の弓を作ってやりたいんだ」
「…………」
(ですよねー! わかってた、わたくしめのような、たぷたぷ無駄肉まみれな女……興味ないってさ……へへ……)
至極アホな理由で落ち込んでいるヨウをよそに、ヴィルは、前の相棒を捨てさせるようなマネをしてると気づいて、慌てて訂正してきた。
「もちろん、ファイア・ロー回収するまでの、あくまで、一時的な武器だよ。無いと不便だろ?」
まあ、確かにそうだ。
お言葉に甘えることにしよう。
「じゃ、サイズ測るな」
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