第121話 女の子の忘れたかった過去? ~詩織編~
テストまで一週間きりました。
今回赤点とるとさすがにまずいです。
さて、セブンスドラゴン2020ですが……
なんて声優の無駄使い……全部の声聴くために頑張らなくちゃいけないと思うと憂鬱です……
恋と選挙とチョコレートアニメ化おめでとうございます。
思えば63話あたりに恋チョコやっていたんですが……
あの時は輝いてたなあ…
~結衣~
「わかってきたぞ……そのトリック……おかしかったんだ。やけに体温が高すぎる。お前、自分の血の流れ早くしてるな?」
「ええ。その通りです」
結衣は聡を見据えながら言う。
「でもそんなことしたら自分の体が壊れる。だから自分の体も弄ってやがるな?本当に人間か?」
「私は自分の家族を守るためならなんだってするです。たとえその生活から自分が外れることになっても……っ!」
結衣は走り出す。
かかと落としと見せかけて落とした足を軸に回し蹴り。
渾身の一撃。
入った!
そう確信した。
しかし、
「!?」
回し蹴りは止められる。
「いや~。動きが常人離れしてるから解析に手間取った。ここからは俺の独壇場だ」
結衣はとっさに聡から離れる。
聡はそれを追撃。
「顎を守るために顔をガード。なら俺は腹に叩き込む」
「っ!」
結衣が行動する前に結衣の動きを予測したかのようなつぶやき。
実際結衣は顔を守っていた。
掌底。
結衣は宙に飛ばされる。
そしてそのまま落下し、地面にたたきつけられてしまう。
「まだ……です……っ」
結衣は必死に立ち上がる。
「結構本気の一撃だったんだが……」
「私は……守るんです……ごほっ!ごほっ!」
結衣は咽る。
口から出てきたのは血。
「副作用。そんなドーピングしといて副作用がないほうがおかしい。外から打たれ弱くなってたか?」
「はあ……はあ……守る……んです」
「もうやめとけ。俺にあいつらを追われたくないなら一言言えばいい」
「……?」
「『お義兄ちゃん』と」
「へ?」
~優里・円~
「いや~調べた調べた」
「なかなか興味深かったね優里」
「うんうん。顔があんなにそっくりだからね~」
「もうお嫁にいけない……」
満足そうな優里と円。そしてなぜか顔を赤くしてぐったりしている沙織。
「じゃあお話でもしない?山崎沙織さん?」
「お話?質問の間違いじゃないの?」
沙織は作ったような笑顔で優里たちと向かいあった。
「質問じゃなくて調査、かな?」
「へ?」
優里がいじわるそうな顔をした後沙織は円に後ろに回り込まれていることを知る。
そして、
「ひゃん!?」
「おお~なかなかいい声だね~」
「円ちゃんと測りなさいよ?」
「わかってるって」
「ちょ!なにして!」
「私はこっちのほうも……」
「あっ!……だめぇ……そこさわっちゃ……」
「なかなか感度は良好と」
「隊長!」
「どうした円隊員」
「詩織のほうが大きいであります!」
「ふむ。そうかそうか。顔は同じでも違うのか」
「あなたなんで……あっ!……人の……そこ……こすりながら話せるの!?」
「女同士なら恥ずかしくない!って思わないとやっていけないのよ!このバカ!」
「いきなり……んっ……バカ呼ばわりって……」
「結衣が……結衣がぁ……」
「いきなり泣き始めた!?泣きたいのはこっちよ!妹よりも小さいって言われるし!ずっとこすってくるし!」
~亮~
「詩織?」
「お兄ちゃん」
部屋に入ると詩織がなんか大層な格好をして座っていた。
「うお!すげえな」
「かわいい?」
「ああ、かわいいよ」
俺は詩織の頭を撫でてやる。
「私ね、全部思い出したよ」




