白き鬼
「その程度の攻撃。きかないぞ!」
俺はシュラの攻撃をわざと受け続けているとシュラはニヤリと笑い。
「鬼術・小爆炎!」
俺に当たるごとに小さな火の玉は爆発する。なるほど。これがさっきにやけていた理由か。だが
「この程度さっきのとあまり変わらん。くらえ!」
俺は水魔法ウォーター・カノン、水の大砲のようなものをシュラに浴びせるとシュラはずぶ濡れになり
「ぐ、この!人間風情が!こうなれば俺の本気を」
シュラは何かをしようとした時シュラが出てきたひび割れた空間からシュラの背後に
「若。ここまでです。それ以上はなりませぬ」
「し、師匠!」
シュラは背後に現れた白い体に頭にツノを生やした人間なら老人くらいの男に言う。
「若。それをすればわしらが身を隠しているこの空間にも被害が出るかもしれませぬ。だからおやめを」
シュラは白い体の男の言うことを聞き、白い体の男はゆっくりと俺の下にまで歩いてくる。この男。気迫すごい。気を抜けば下手をすればやられてしまうかもしれない。
「人間。おおよそのことは地龍様より聞いた。わしらがザオーガはもう5人しかおらん。それでもわしらが欲しいのか?」
欲しいとか言われてもな。俺はとりあえずチドラに言われたから来てみただけなのに変な逆恨みされた後に上から目線とは。
俺はちょーっとイラっとしながら白い体の男の話を聞いているとチドラは空間の中から出てきて
「主人。ザオーガは仲間にしておいた方が良いですぞ。特にそこの白い体の、ホワッツ・ザオーガは仲間にした方が良いです。なんせ我と互角に戦えるのですから」
「ほっほっほ。地龍様はご冗談がうまいですな。わしは若にも勝てないのですぞ」
白い体の男、ホワッツは言うが俺は確かにチドラの言う通りこいつはシュラよりは強いと思う。
「人間。わしらに土地を恵んでくれるのか?」
「ああ。構わないよ。俺は関係ないが俺たち人間にザオーガはほとんど滅ぼされたなら責任はとらねばな」
「ふむ。では条件がある。それをのむならわしだけでも仲間になり地龍様の言っていた幻の大地に」
ホワッツが言うとシュラは「正気ですか師匠!」と叫ぶ。
「もちろんじゃ。温厚なわしとて許せぬことがあるからのう。わしはそれを果たせるなら誰にでもついて行こう。たとえにっくき人間であろうとな」
ホワッツはすごい形相で俺を睨む。やばい。ちびりそうだぜ。女神様の加護がなけりゃ多分まともに立ってられないぜ。この気迫は。




