10年後 2
「こらカルル!私はそんな人を悪くいうこに育てた覚えはないよ!」
「だ、だって!だって!」
「だってもクソもありません!亜人の方にもちゃんと敬意をはらいなさい!それにキスキルはこの幻の大地にいないといけない存在なんだからそんな雑な扱いをしてはいけません。わかりましたか?」
ジュナはカルルに怒るとカルルは大人しくなり、ジュナはカルルの頭を撫でた。
「よしよし。人に迷惑をかけることをあまりしてはいけませんよ」
「はーい」
本当にジュナはいい母親になったなぁ。俺も嬉しい限りだ。
「キナ。そういえば今日ヨトリがアラクスウ城に来てと言っていたわ。あ、私も一緒にね」
「そうなのか?それじゃ一緒にいくか。カルルはどうする?」
俺はカルルに聞くとカルルは「うーん」と考えたあと
「僕はここでお留守番してるからパパとママで行って来てー」
「わかったよ。いいこにしてるんだぞ。キスキル。カルルを頼めるか?」
「もちろんですよ。主人。カルル様のことは任せてアラクスウ城においきください」
俺とジュナは2人で幻の大地から出てアラクスウ帝国の城に向かう。
チドラとオルゴロスは戦いが終わってから2年後くらいに幻の大地に祠をつくってそこでしばらく眠ると言っていた。何かあれば俺たちは自分の力でどうにかするしかない。
俺とジュナはアラクスウ帝国に入り、城にまで着くと門番が扉を開け、俺たちは中に入り王の間に向かう。
王の間についたあとノックすると部屋から「入れ」という言葉が聞こえた。
「久しぶりだな。キナ、ジュナ」
アラクスウ王は俺たちにいう。アラクスウ王はここ10年で俺たちよりふけた感じだ。最初に会った時は同い年くらいだと思っていたがやはり王となると苦労は絶えないんだろうな。
「きたわね。キナ、ジュナ」
「ヨトリ。久しぶりだな」
俺はアラクスウ王の後にきたヨトリにいうとヨトリは「久々ね」とかえす。
「お前はあまり姿が変わらないな。もう10年もたったというのに」
「そりゃこれは私の体じゃないしね。メギスの体だから歳をとっても老けているようには見えてないだけよ。老けようと思えば老けれるらしいけどね」
ヨトリは俺に冗談混じりにいう。全く。便利な体になったもんだ。
「それで?俺たちをよんだ理由は?」
俺はヨトリに聞くとアラクスウ王が
「キナ。そなた達をアラクスウ帝国のじゅうちんとしてつかえてほしい」




