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破滅転生〜女神からの加護を受けて異世界に転生する〜  作者: アークマ


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10年後

 俺とジュナが結婚して10年、その間幻の大地では何も起きずアラクスウ帝国も大したことはなかったようだ。あいも変わらずヨトリがアラクスウ王の面倒を見てたまーに俺が様子を見に行ったりする。主にアルフレに会いに行っているのだが。

 そうそう。意外な奴らが結婚したんだよ。これにはマジで驚いた。まさかミワとシュラが結婚したんだよ。俺は思わずその時ミワに聞いた。


「ミワ!お前シュラと結婚するの!?」


 俺がミワに聞くとミワは


「ジュナ姉が兄様と結婚しておちついたから私も落ちつこうかなと思って。その方が兄様も安心するでしょ?それにシュラなら兄様文句ないでしょ?」


 確かにシュラなら文句はない。あいつはアラクスウ帝国との戦いの後自身をかなり鍛え強くなった。他の種族もおもてだって鍛えてるくらいだ。おかげ様でゴブゴブリンもラガーオーク達もみな自衛できるぐらいには強くなった。


「俺はシュラのやつはコミあたりとできると思っていたんだが」

「俺はエルフ族はあまり好かないから。それに主人の妹は強いところが好みなんだよ。色々な」


 俺とミワが会話していた時にシュラが入ってきて


「そ、そうか。だがへたな人間よりはお前の方が安心だからな。ミワのこと頼む」

「ああ。もちろん。この命の続く限りミワを守ってみせるよ」


 シュラがそういい、ミワと結婚しはや6年経つ。俺とジュナの間にも子供ができ、ミワとシュラにも子ができた。俺たちの子は純粋な人間種でミワの子はザオーガと人間のハーフだ。

 俺とジュナは結婚して2年後に子供ができ今は8歳だ。


「こーらー!カルル!」

「わーい!遅いよ!キスキル!」


 ラガーオークのキスキルが人間の子供を追いかけている。今カルルと呼んだ男の子の子供が俺とジュナの子だ。


「早く追いつきなよキスキルー!」

「はぁはぁ。こ、この、待ちなさい」

「カルル。キスキルで遊ぶのはやめなさい」

「えー!パパなんでダメなの!キスキルいじるの面白いのにー」


 どこで育て方を間違えたのか悪戯ばかりしてもう大変だ。


「カルルー。どこにいるのー」

「あ、ママ!」


 ジュナがカルルを探しにくるとカルルはジュナを見つけてジュナに抱きつく。


「ねぇねぇママ!遊んで!」

「キスキルが遊んでくれたでしょ?嫌なのカルル?」

「だってー。キスキル遅いんだもんー。つまんないー」


 息子よ。本人がいるのにそんなことを簡単にいうものじゃないよ。

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