結婚
アルフレは俺たちにシソンタウンの連中を説得し、幻の大地に帰ってから2日後にシソンタウンの人間を連れてアラクスウ帝国に向かった。アラクスウ帝国についたらアルフレはヨトリを当てにすると言っていた。寂しくないといえば嘘になるがシソンタウンの連中ともめ幻の大地で亜人対人間になることは避けたいからな。
アルフレを見送った後は俺とジュナの結婚の準備に入っていた。
「キナ。この時をずっとまっていたわ。あなたが行方不明になったと聞いた時にはもうかなわないことだと思っていたけど本当に結婚できるなんて。私、本当に嬉しいわ」
「それは俺のセリフだよ。俺もジュナと結婚できるだなんてあの時家族から見捨てられてから夢にも思わなかったよ」
家族といえば兄貴のやつはどうしたんだろうか。俺とミワを捨てたことに対し少しは文句を言ってやりたいがどこにいるかわからないし今は目の前の幸せだけをみていようか。
ジュナは綺麗な白いドレスをきており、俺は目を離せずじーっとみているとジュナの隣にいたミワが俺の頭を軽くぽかっと殴り
「兄様。ジュナ姉のドレス姿を見て思うことはないの?」
思うこと?そんなこと1つもしかないよ。転生する前でもこんな綺麗な女性を見ることなどテレビ越しくらいでしかなかったからな。ま、伝えないといけないよな。
「最高に綺麗だよ。ジュナ」
「あ、ありがとう。でも私冒険者してたから体のあちこちごつかったり」
バカやろう。そんなことねぇよ。逆に引き締まってて細くて綺麗すぎるくらいだ。
「そんなことないよジュナ姉!ジュナ姉は世界一可愛いよ!ね!兄様」
「ああ。俺はこんないい嫁さんをもらえて幸せすぎる」
ミワはジュナ姉を宝石を見るかのように見つめ俺はミワの言葉に本当に思っていたから世界一可愛いに頷いてしまった。
「バカね。私より可愛いやつなんていくらでもいるわ。ただ、でも私が1番、世界で1番男性でかっこいいと思うのはキナだけよ」
ば、バカやろう照れんじゃねぇか。
「あ、あのー。主人様達。皆さまおまちかねですよ」
控え室にいた俺たち3人をいつまでも来ないからかキスキルが様子を見に来た。
「ああ。すまない。それじゃ行こうかジュナ」
「ええ。行きましょうキナ」
俺たちはこうして自分の屋敷に亜仁のみんなを招待し、披露宴を行った。この世界の披露宴は招待した人たちにあいさつまわりと誓いの言葉だけですませるらしい。
皆の前でジュナを幸せにすると俺がいうとジュナは照れ皆祝福してくれた。




