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破滅転生〜女神からの加護を受けて異世界に転生する〜  作者: アークマ


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帰還と別れ

 俺たちはアラクスウ帝国の城から出て仲間たちと幻の大地に転移するとラガーオーク達と残っていたザオーガの2人とゴブゴブリン達が俺たちを出迎えた。


「主人!ご無事で戻られて何よりです」


 キスキルが俺に言うと俺は


「当たり前だろ。ジュナと結婚するまでは死んでも死にきれないってか」


 俺がキスキルに言うと後ろにいたキスキルは顔を赤らめながら


「も、もうキナったら。そんな恥ずかしいことを言わないで!」


 ジュナは俺の背中をぱんぱんと叩く。痛い痛い。軽くだろうけど痛いよジュナ。


「あれ?それよりホワッツ様にヨトリさんは?どこに行かれたのですか?それにコードさんもいませんが」

「コードとホワッツは死んだ。ヨトリは帝国の王を見張るために1人帝国に残った」


 俺は冷静な口調でキスキルに言うとキスキルは俺たちに頭を下げて


「そう、ですか。ぶしつけなことをきいてしまいもうしわけない」

「いいさ。俺たちの中であいつらは生きてる。ホワッツはシュラの中で。コードは・・・。まぁ銃の腕がすごいということで」


 コードは銃の腕が確かにすごかったのだけは確かだしだが最後はアルフレをさいごまで庇ってくれたからな。やつが生きていたということは覚えておこう。


「それで。俺たちが帝国に行っている間は幻の大地は何もなかったか?」

「はい。襲撃者などのものはありませんでしたが強いて言うならやはり私達亜人と人間とではあいいれない感じですね」


 やはり亜人との生活は人間には難しいのか。幻の大地も広くなったしやっぱり住まわせるのは確定するとしてかなり距離をおいて村を作るしか。


「キナ。その件に関しては私からお話があります」


 アルフレが俺の前に立っていう。


「どうしたんだよ。アルフレ」

「私がシソンタウンの生き残りの村人を連れて帝国に移住します」

「な、なんでだよ。この幻の大地にいれば安心だ。だからここにいれば」


 俺はアルフレにいうがアルフレは首を横に振り


「ダメです。私がここにいればまた迷惑をかけてしまうかもしれない。ゴンズのように。わたしを追ってくるものはいるかいないかわかりません。ですから私はシソンタウンの人間を連れ帝国に移住しようと思います。勝手なことを言っているのはわかっています。それでも」


 ・・・どうやらアルフレの決意は固いらしい。ならば


「わかった。面倒なことを任せてすまない」

「面倒なことなどありません。むしろわがままばかり言ってすいません」


 アルフレはあらためて俺に頭を下げた。

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