アラクスウ王
風のメギスの部屋の奥に着くとそこには若い男性が豪華な服を着て王が座っているような席で座っていた。
「キナ。あれがアラクスウ王よ」
あれがこの帝国の王、か。何だかやたらと遊んでいそうなイメージなんだが。
「お前たちがここにきたということはメギス達は死に、あのゴンズとかいう男も敗れたということか。帝国の、いや余の敗北だな」
「アラクスウ王あなたのように人任せな王でも新しい帝国にはあなたが必要だ。だから投降してください」
ジュナはアラクスウ王にいうと
「ずいぶん偉くなったものだ。冒険者風情が」
「冒険者とかそういうのは今は関係ありません。あなたは新しい帝国の象徴となるため頑張るべきです。帝国の民は裏であなたが何をしていたかなど知るところではありません。私達しか知らないことなのですから」
「・・・余が何をしたのか知っているのか?」
アラクスウ王はジュナにきくとジュナは
「あなた自身は命令を出すだけで良いかもしれませんがメギス達に全てを任せていたからこそ民からの不満、そしてアラクスウ帝国付近にある村などから反感をかい、さらにはメギス達が村を滅ぼしたことによりシソンタウンなどとメギスどもが管理しやすい街をつくろうとしていたのです。あなたは王としては未熟です」
「それでは貴様は余に何をしろというのだ?余が死ねば満足か?」
「先に言った通りあなたはくさっても帝国の王。ですから頑張って民から信用されるような王になってください。私達があなたをしばらく監視します」
え?ジュナ一緒に幻の大地に向かうんじゃ。この戦いが終われば結婚するって
「ジュナ。あんたはキナと幻の大地にかえりなさい。帝国のことはあたしが引き受けたわ」
ヨトリがジュナに対し言うとジュナは
「あんたバカなんだから自重しなさい。戦闘に関するセンスはずば抜けてるけど国をたてなおすとなるとあなたの頭じゃ無理よ」
「そうね。私の頭じゃ国を建て直すなんて無理。だから私はこの馬鹿王の感じで残るわ。あんたにはやることがあるでしょジュナ」
ヨトリがジュナを見ながら俺に言うとジュナはヨトリに
「・・・わかったわ。でもちょくちょく様子は見にくるから。だからヨトリあんたが全部背負う必要はないわ」
「当たり前でしょ。私だってこんなバカ王のために人生つかいきるつもりはないわ。だからしばらくよ。あんたらは早く幸せになりなさいな」
ヨトリは「しっしっ」と俺とジュナにやるとジュナは
「じゃお言葉に甘えようかしら。それじゃキナ。みんなで帰りましょ。私達の大地に」
ジュナは俺に言うと俺とジュナはヨトリにアラクスウ王を任せ、ヨトリ以外の仲間たちのいる場所へと戻った。




