雷のメギスとの相性
「主人。油断はたいてきだ。なぜこんな奴に手を抜く。確かにさっきの土のメギスよりはかなり強いが主人なら簡単に勝てるであろうが」
手はぬいていないんだがな。チドラは耐性があるからいいかもしれんが人間には雷に対する耐性がないんよ。俺も正直女神様の加護がなけりゃさっきのはかなりしんどかったぞ。今もうまいこと頭まわらねぇし、喋れもしないが。
俺は地面に倒れながらチドラを見ていると心臓を潰されたはずのライティが起きあがる。
「ん?」
「ば、かな。しんぞ、うは、チドラ、が、かんぜ、んに、つぶし、たはず、だ」
「ここまでやるとは思わなんだわ。まさか我の心臓を潰すとは。保険はかけておくものだな」
ライティの体の腕が急激に変化していく。その腕はまさに龍の鱗のよう、
「貴様、雷龍のやつを」
「いや我が倒しまくったのは雷龍王の部下の雷龍達だ。我はただ待っていただけではなく我自ら雷龍王を探していた。だが雷龍王のやつは見つからなんだ。であれば手当たり次第雷龍王の代わりに他の雷龍どもをかりまった。そしてその末に龍の心臓、ドラゴンハートを我の心臓と同化させ、そして先ほど貫かさせた際に我は人間の心臓を捨てた。だからこそもはや人間に戻ることはできぬ。ゆえにこれこそ」
ライティの肌は全て鱗でつつまれ、背中には大きな翼が2つ生え、下半身の尻の部分からは尻尾が生えて垂れていた。
「これぞ本当の龍人化だ」
瞳の色も人間ではなくなり、チドラの龍の姿の時の瞳と同じようになる。
「ふむ。確かにこれは厄介だな。主人。ここは我がやらせてもらう」
「ああ。頼む。俺にはこいつの相手はどうやらまだ早いらしい」
俺はこれでも結構それなりに強い奴と戦って自信はついたつもりでいたがまさかここまでの奴がいるとは思わなんだ。まさか龍の心臓を取り込む人間がいるとは。
「主人。主人は弱いわけじゃない。ただ相性の問題さ。俺は地龍だからこそこいつの雷は効かない。だがにんげんはそうはいかんだろ。雷に耐えれる人間などそうはいない。だから主人くいることはない。今回は相性が悪かったと思っていればいい。わかったか?」
チドラは俺に近づいてきて言うと俺は「わかった。フォローありがとうな」とチドラに言うと
「ふん。主人のフォローぐらい当たり前よ。それにそんな主人だからこそ我はついて行こうと思ったのだ。ではゆっくり休んでいろ」
チドラは背中から翼を生やしてライティの目の前にまで近づいた。




