雷の腕
「そりゃ。防がなかったら流石に死ぬでしょ」
こいつの雷神拳とかいう技やばすぎる。俺のロック・ウォールをほぼ破壊に近い状態にまでしやがった。こんなのまともにくらったら死ぬな。流石は土のメギス達とは違うと豪語するだけはあるな。
「正面は守れても上がおるすだぞ」
ライティは俺の頭の上にまで雲を移動させ
「雷撃!」
「なんの!」
俺の頭上に降ってきた雷を俺は隣に転がって避ける。ライティのやつは予測していたのか俺が転がった先にまで移動し
「これで終わりだ。雷神拳!」
「くぅぅぅぅ!」
きっくぜ、だがなぁ!
「死ぬまでにはならねぇんだよ!」
俺はライティの雷神拳を片手でくらいながらライティの片腕をザオーガの剣で切断する。
「ほう」
「はあっはぁっは」
ライティは俺がライティの片腕を切断した後距離をおき驚く。
「まさか貴様程度に片腕を斬られるとはな」
「片腕を斬られてるのにあまり驚かないんだな」
「この程度ならな。驚きはせんよ。ふん!」
ライティは斬られた断面から雷の片腕を生やす。
「こういうことができるからな。確かに痛みはあるが別になんとも思わん」
「はっ。そりゃ変わってんな!」
俺はまたライティに斬りかかり、もう片方の腕も斬り落とそうとするとライティは
「もう片方は流石にくれてやるわけにはいかんな!」
雷の片腕の方で俺に殴りかかる。俺は瞬時に岩の壁を土魔法ではったが
「無駄だ。この程度の壁、我が雷神拳の前では」
「さっき防げただろ?だからふせげ」
俺が喋っている途中で俺が土魔法ではった岩の壁が砕けて雷のパンチが俺に当たる。
「あ、がががが」
「我の本気の雷神拳は岩の壁如きにはとめられぬ」
からだ、が、しび、れ、て。く、そ、や、やば、い。
「体が痺れてつらかろう。我が今とどめをさしてやる」
ライティは俺に拳をふりあげ俺に雷のパンチをかまそうとした時、やつの拳が俺に当たるまえにとまる。
「ごふっ!」
「勝負の最中に背後を見せるのはいけないな。卑怯とか言うなよ?」
俺がライティを見るとチドラが背後から近づきライティの心臓を掴み握りつぶしていた。
「ば、かな。な、ぜ、我の、雷、の腕が、効かぬ。我の、雷の腕は、高圧電流」
「我には雷はきかないのよ。我は地龍アースラだからな」
「く、は、はは。そう、かよ」
ライティは笑いながら地面に倒れそのまま動かなくなった。




