土のメギス
「それじゃ。私達もけりをつけましょ」
ウォルトがヨトリに言うとヨトリは
「けり?嫌よ。私はあなたを殺したくはないわ」
「だめよ。ヨトリ。私のことを殺して。いつまでもヒウアを抑え込んでいられないわ。あなたのアクア・ガンの衝撃で今出てこられれているんだから。あいつも私のなかでいつ目覚めるかわからないわ。だから早く私を殺して」
ウォルトはヨトリに言うとヨトリは「はんっ!」と言った後に
「甘えたこと抜かすんじゃないわ。私はウォルトを殺す気なんてさらさらないの。でもまぁ本気で殺して欲しいならさ。やっぱり戦闘してこそでしょ!」
ヨトリはアクア・ガンを放つとウォルトはアクア・シールド、水の盾で防ぐ。
「あら。殺して欲しいなら何で防いだの?」
「わ、わからない。か、体が無意識に反応していたわ」
「ということはあんたはまだ生きたいって言うこと。ま、あんたのことは任されたからとことんやりましょ。それでどちらか死んでも恨みっこなしで!」
ヨトリとウォルトは自らが納得するまで戦い続けた。
ヨトリを置いて次の広間に進んだ俺たちを待っていたのは肌色が黒く、ローブをまとった白髪の男だった。
「やはり来たか。あんなババアごときが敵をとめられるとは思わなんだからな。貴様らは赤のメギスをやったんだ。そんな奴にババアが勝てるわけがない」
「仲間をババアよばわりとはくさった野郎だなお前」
男は中央で座っていた場所から立ち上がると
「ようこそ。我のテリトリーである広間へ。歓迎しよう。我の名は」
「土の、メギス」
男が名乗る前にフラフラと歩きながらオルゴロスはいう。
「オルゴロス!休んでいろ」
「大丈夫、主人。こいつは私に、やらせて。土のメギス、は、私の生みの親だから」
こいつが?オルゴロスの生みの親?
オルゴロスは土のメギスの前に出ると
「よう、あの時は、よくも、やってくれ、たな。クソ親父?」
「クソ親父?我に息子など・・・。あー。お前は不出来なやつか。お前のせいで我はかたみが狭かったからな。我の人生における汚点よ。今ここで消し去ってやろう」
土のメギスはオルゴロスに言うとなぜかチドラも前に出て
「オルゴロス。こいつは我も手伝うぞ。我ら五龍王を殺そうとした奴らだ。そんなことを考える人間がいなくなるよう我から天誅を下そう」
チドラが土のメギスに言うと土のメギスは大爆笑していた。




