クラリアスのきりふだ
「害悪か。確かにこんな人間はいない方が世のためと我も思うな。こやつの言動を聞くかぎりでは」
「今回はチドラに賛成ねー。こいつうざすぎます」
チドラとオルゴロスが言うとクラリアスは
「このクソゴミカスどもがぁ!舐めやがって!俺はこんなとこで終わるたまじゃねぇんだよ!」
「そういうことは地獄にでもいってほえてな」
俺がクラリアスに剣を突きつける前にクラリアスは鎧のポケット部分から何かを取り出し飲み込む。
「は、はは!お前らみたいなカスどもに殺されるくらいなら我は人の死など捨てる!」
クラリアスが何か飲み込んだ後構わずに俺はやつの胸を刺し、心臓を貫いた確かな感触をかんじた。だがやつは
「か、かか!」
「何!?心臓を貫いたはずだ!何故まだ動ける!」
「かかか!教えるわけないだろうが!」
クラリアスは上半身に来ていた鎧を脱ぎ捨て上半身が裸になる。やつの体を見ると両腕は龍の鱗のように変化しており、体にも龍の鱗のようなものが浮かんでいた。
「我を薬を飲む前に殺せば貴様らは普通に勝てたものを。このアホどもめ。さっさと殺さないからこうなるんだよ」
クラリアスは急に強気になる。まぁ腕とか体の一部が龍の鱗のように硬くなろうが別に問題は
「主人。ここからは我がやらせてもらおうか」
チドラが前に出て俺に言う。
「・・・どうして急に?」
「やつがあんなてを、龍の鱗は我が親友を弄んだが結果ゆえにできたものだろう。だからけじめをつけてもらわねばな」
チドラが俺の前に出るとクラリアスは笑いながら
「カカカ!我の力におそれをなして我に部下を差し出すか!カカカ!」
「主人はそんなことをするような男ではない。我が自ら出ると言っただけ。勘違いするなよクソカス野郎」
チドラがクラリアスを煽るように言うとクラリアスはチドラに急接近し
「肌黒女が!調子にのるなよ!」
チドラを殴るがチドラは軽くうけとめ、クラリアスの前で大きく口をあけて
「地龍の息吹!」
チドラはクラリアスに向けて土のブレスをはくとクラリアスは
「はん!この程度のブレス、我にはきかぬ!」
クラリアスは構わずに突っ込んでいくが一向にチドラとの距離が縮まらない。
「な、なぜ!なぜ我は近づけない!こんなブレス程度で我の鱗が」
「お前の龍の鱗は不完全だ。その程度で調子にのるな」
クラリアスの鱗は地道にチドラのブレスによって破壊されていった。




