魔法の訓練
「無理はするな。今は休むといい。お前は必要なんだずっとな」
俺はチドラに言うとチドラは軽く笑いながら
「は、はは。あ、るじ、我が、そうかん、たんにく、たばると、でも?あ、んしん、しろ。いっ、しゅうか、んくれ、れば、大、じょうぶ、だ」
あのチドラが復活するまで1週間もかかるというのか。やはりあの悪魔、アバレストとかいうやつはかなりやばいな。
チドラをミワに任せて、チドラを渡した後俺はオルゴロスに
「予定変更だ。チドラが回復し、安定してから帝国に攻める。このことを他の奴らに伝えてくれ。後サラスコにも伝言を頼む」
「わかりました主人。サラスコにはなんと伝えれば?」
オルゴロスは俺に聞くと俺は
「帝国には空と地上二手に分かれて攻める。詳細は後から伝えると言っておいてくれ」
「わかりました。それでは」
オルゴロスは空間魔法で俺の前から移動し、俺も1人で鍛えるために幻の大地の誰もいない場所まで探して歩く。1人で徹底的に鍛える。と言いたいところだがやはり魔法は上級魔法を覚えたい。というわけで
「コミ。悪いが付きあってくれ」
「え、えー。そんなこと言われても私はキナさんにお教えできるほど魔法は強くはありませんよ」
「魔法は強くなくても上級魔法の知識くらいならあるだろ?エルフなんだから」
俺がいた世界だとエルフへ魔法のエキスパートなんだからコミも魔法は強いのは使えなくても上級魔法がどんなものくらいかは知っているはずだ。
「そのエルフなんだからかとかよくわかりませんがまぁ確かに上級魔法は使えますよ。ですが私は一応全属性使えますがその場合は弱いやつしか」
「大丈夫どんなものかを教えてくれればいいから。それで俺の魔法がちゃんとできているかみてくれないか?」
俺はコミに頼み込むがコミはなぜか悩む。なぜ悩む。教えて見てくれるだけでいいんだぞ?
「教えるのは構いませんが。その、あまり上手に教えられる自信がありません。キナさんはお強いですから」
「今はそういうのはいい。確かに腕っぷしならメギスどもよりは強い自信はあるがそれだけじゃダメだ」
そう。今まで女神様の加護があるからと頼りきっていたが自分も、自身をしっかり鍛えねば。なぁなぁでなんとかやっていけてだがおそらく帝国での戦いが最後の戦い。やれるだけのことはやりたい。
「わ、わかりました。私でよければできる限りお教えします」
俺とコミは2人で魔法の特訓を開始した。




