帝国攻め会議
実力は認めてるか。それは男として嬉しいがそれだけだと寂しいものだな。
「大丈夫よ。キナ。私はキナのこと全部好きだから。他の女はどうかは知らないけどね」
ジュナは俺のことを褒める。ヨトリの言葉が消えるかのように気分は幸せになる。ああ。好きな人がいるってこんないいもんなのか。とても心地よいもんだ。
「ちょっと。イチャつく前にちゃんとやることはやりなさいよ。全く。帝国にいって水のメギスとやりあうまではまだいてあげるからその時まではせめてちゃんとしてなさいよ」
ヨトリは俺とジュナに言うとミワが
「それは私のセリフよ。ヨトリ。あんたもいい加減怪我が多いわ。しかも今回は本当にギリギリよ。兄様が応急処置してなかったら死んでいたわよ」
ミワがヨトリに言うとヨトリは珍しく顔をあからめながら
「そ、それに関してはキナには感謝しているわ。だからこの戦いが終われば私でできることならなんでもするはず。1人の冒険者だからできることなんかたかがしれているし、そこのあんたの嫁さんよりはギルドに頼めることなんてないけどね」
ヨトリがぶつぶつ言うと俺は
「ジュナはまだ嫁さんじゃないよ。許嫁よ」
「あんまり変わらないわよ!訂正しなくていいじゃない!別に」
ヨトリが俺に向かって叫ぶ。いやまだ式とかあげてないしそれで嫁さんって言われてもジュナがもし、万が一に、少しでも気を悪くしたら嫌じゃないか!
「ヨトリ。君はギルドでも有名だったわ。実力があるのにBランクにとどまっているんだから。あなたはしたのものにかなり慕われているし帝国の平民からも好かれているから私より役に立つかもしれないわよ。私はギルドの人達に顔がきくくらいだから。Sランク冒険者を動かそうと思えば数人くらいは動かせるかもしれないけど」
ジュナがヨトリを褒めると珍しくヨトリは照れていた。
「あ、あのSランク冒険者に褒められるなんてね。流石に少し照れるわね」
「ほう。ヨトリが照れるとは。さすがはジュナだ」
俺がジュナの頭を撫でると今度はジュナが照れる。まじ可愛い。
「あーもう。見てらんないから私はいくわ。いつから帝国に向かうかの日取りが決まったら教えなさい」
ヨトリは広間から出て行く。
「それでいつから帝国に向かうの。キナ」
「そうだな。万全の状態でいきたいしそれにチドラが帰ってくるのはできるだけ待ちたい。だから2週間、くらいかな」
俺はジュナに言うとジュナは「わかったわ」と頷いてジュナも先に広間から出ていった。




