ミワの回復魔法
「簡単なことですドラ。私がキナ殿たちを空から帝国にお送りしますドラ」
俺たちを空から送るか。確かにそれはいい案だ。だがな
「それは許可できない。君に何かあればチドラは悲しむだろう。そして怒り狂い何をするかわからん。なんせ君はチドラの親友の娘らしいからな」
俺が言うとサラスコの決意はかたいのか一歩も譲らず
「いいえ。やらせてくださいドラ。でないと私は父に会わせる顔がないドラ!私は、炎龍の娘である私が人間に守られてばかりなど龍種の恥でもありますドラ!ですからどうかお願いしますドラ!」
サラスコは必死に頼み込むが俺は本当に許可できない。サラスコは父にあわせる顔がないといが逆にサラスコに何かあれば俺がチドラにあわせる顔がない。
「な、なぁ。オルゴロス。シュラは意識が戻っているのか?」
「いいえ。幻の大地で拾ってから治療中の間も目を覚ましておりません。これは深手以上に悪魔に何かをかけられた可能性もあります」
オルゴロスが俺に言っている間にミワが俺の部屋にきて
「兄様!お目覚めになられましたか!怪我のお具合はどうですか?」
「ああ。大丈夫だ。ありがとなミワ。傷を治してくれて」
「当たり前です!私は兄様に頼まれて残ったのですから。ジュナ姉はどうしました?」
ジュナ?そちらにいたんじゃないのか?
「ジュナ姉には私が頼んだんです。兄様をお願いしますと。私は回復魔法に集中しなければいけませんでしたから。それでジュナ姉は?」
「オルゴロス。ジュナを知らないか?」
俺はオルゴロスに聞くとオルゴロスは
「ジュナ様は先程部屋に戻られましたよ。私に後のことを任せると言って。2日も寝ずに看病していたのですからたいしたものですよ」
2日も寝ずに看病してくれたなんて。嬉しいぜジュナ。
「兄様。しばらくは絶対安静よ。私の回復魔法でどうにか傷は塞いだけど結構傷は深かったんだから。シュラも本当ならしばらく絶対安静なんだけど」
シュラも?シュラは今集中治療で治療されているんじゃ、いやそれではミワがここにいるのはおかしいな。
「シュラは重体で集中治療されてるんじゃないのか?」
「・・・本当はダメなんだけどね。シュラが体は動けるまで回復してくれって。私の回復魔法は傷をふさいだり体調の回復速度あげる系の魔法なんだけど。だから疲れや疲労は多少は回復するけど完全には回復したりはしないの。傷口は動けば開いたりもする。私の治療を受けた後は絶対安静。でもシュラのやつはあなたならどうにでもできるでしょ?って」




