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破滅転生〜女神からの加護を受けて異世界に転生する〜  作者: アークマ


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サラスコ目覚める

「主人が治らなければ私がミワ様にあわす顔がない。傷口がひろがっている時にミワ様がきたら私が何を言われるかわからないのでどうか安静にしてください!」


 そ、それはなんか悪いな。ならお言葉に甘えて休ませてもらうとしよう。


「それで。今の状況は?」

「そうですね。今は幻の大地でホワッツやマムラの治療もして主人のことも見ていたので状況は幻の大地にシソンタウンの住民をひきいれたぐらいです。今アルフレとゴートが指揮をとってくれています」


 アルフレとゴートがか。俺はこんな状態だし助かる。だが


「だが亜人達とは共存できるのか?他のシソンタウンの人たちは亜人を怖がらないのか?」

「その点は今アルフレが亜人とは別の都市をつくっています。ヨトリもその手伝いに向かってます」


 ヨトリのやつも深手をおったのにすごいやつだなあいつは。


「ヨトリはチドラを残したことに責任を感じているようです。だから積極的に働いています。あまり無理はしないんでほしいですが。彼女も貴重な戦力。大事なところで戦えないとなるとだめですからね」

「オルゴロス。俺が許可する。ヨトリの好きなようにさせてやれ。やつにはちゃんと目的はある。今はむりをしているだろうが本来の目的のために休むこともわかっているはずだ。それよりこれからどうするかだ。俺たちは帝国に向かうためにシソンタウンに向かっていてシソンタウンを攻略してから帝国に攻めようとしていたのに。他に行く方法があるのか?」

「それなんですが」

「方法はあるドラ」


 俺の部屋に勢いよくドアを開けて入ってきたのは目に生気があるサラスコだった。


「サ、サラスコ。お前」

「キナ殿。迷惑をおかけしたドラ。キナ殿達が赤のメギスを倒してくれたおかげで私は意識を取り戻すことができたドラ」


 意識を取り戻せた?どういうことだ?出会った頃は普通にしゃべれていたはずだ。


「すまないドラ。私はどうやら計画的にあなたたちのもとに送られていたようなんドラ。キナ殿たちと幻の大地に入り、オルゴロス殿と残ったあたりから記憶がないんだドラ」

「俺たちがエルフの里に向かった頃か。しかしなぜ?」


 なぜその時期から?まさか怪しまれないため?ではなぜそのタイミングなんだ?オーガスが死んだ今、それもわからんな。


「すいません。それは私にもわからないドラ。でも名誉挽回させて下さいくださいドラ」


 サラスコは俺たちに言うと俺とオルゴロスはサラスコの意見を聞くことにした。行く方法が決まってない以上サラスコの意見は貴重だと判断したからだぞ。

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