龍の鱗腕
「それじゃいかせてもらう。ロック・ブラスト!」
俺は土魔法で攻撃するとオーガスは俺のロック・ブラストを熱で溶かす。
「この程度か?この程度ではわしにはとうていかてぬぞ」
「そうかい。なら」
俺は一気にオーガスに距離を詰めてオーガスを鬼剣で両断しようと試みたがやつは俺の鬼剣を指2本で受けとめる。
「なに!」
「別に驚くことでもなかろう。炎龍サラマンルードをとらえて奴を研究材料にしていたのだぞ?ならばこれくらいのことは予想できたとは思うんだがのう」
オーガスの指2本を見ると指は黒く染まっており、奴の肌は鱗のようなものまでが腕に生えていた。
「こ、これは」
「これがわしの研究の成果、人間の肌の一部を龍化するものじゃ。わしは炎龍の体の一部を取り込みまくったんじゃよ、腕の一部、足の一部、羽の一部とな。その一部がこれじゃよ」
オーガスは2本指で挟んだ俺の鬼剣を片腕で握りしめて握りつぶす。ば、ばかな。クロックの作った鬼剣がこんな意図も簡単に
「たかだかザオーガの作った剣に龍の鱗にかなうものかよ。ふんっ!」
オーガスは俺に殴りかかり、俺は瞬時に岩の壁を魔法ではるがあまり威力を減らせず腕で攻撃を受けとめたがかなり痺れが残る。やべぇな。あんなんまともにくらったらひとたまりもねぇ。接近戦もきついな。どうしたものかな。
「どうした。まだ始まったばかりだというのに万策尽きたかのような顔をして。じゃがわしが相手じゃそうなるのも無理はないかのう」
「ふん。別にクロックの作ってくれた鬼剣が折れてしまっても俺にはまだこの腕がある。だから万策尽きたわけじゃねぇよ。俺が考えていることはお前をどう殺すかだ」
「ふぉふぉふぉ。面白いことを言う奴じゃのう。わしを殺す?そんなことできるわけないからのう。夢は死んでからみるとよい!」
オーガスは魔法で火の玉を何発もとばしてくる。俺はオーガスの魔法を避けながら距離を詰めオーガスに殴りかかるとオーガスはまた龍化している腕の一部で俺のパンチをガードする。
「何度やっても無駄じゃよ。人間の拳では龍の鱗のわしの腕に傷をつけることなど」
「しょうがない我も力を貸すぞ主人。そやつは我の敵でもあるからな」
俺がオーガスを殴っている間にチドラが合流して背後からオーガスに殴りかかる。
「ふん。弱い奴が増えようがのう。結局わしが勝つことには変わりはないん・・・」
オーガスは腕の一部を見ると龍の鱗が砕けているのを確認した。




