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第26話 奴が来る可能性は限りなく低い





・・・そして睡魔との戦い






夜半過ぎ、

薄暗い裏路地で見張りをするネムリ


盗賊はどこに出没するかわからない。

だからこそ網を張って罠にかける。



だが、相手は他ギルドの実力者を倒している。

半端な戦力は不必要である気がするが見つけなければ話にならない。



それらしい怪しい奴を見つけ次第、笛を吹く事になっている。



「武器は・・・これしかないが・・・」



ホウキ・・・



こんな貧弱装備で戦うことなどできないが、あくまで見張り、それ以上をする必要はない。

それにしても余剰な武器がほとんどないとか

ウチのギルドも財政がひっ迫してるんだな




にゃあ・・・




さっきから

壁の穴から黒猫が行ったり来たりしている。



「えーい、餌をねだってくるんじゃない」



ホウキをぶんぶん振り回すがそれも遊んでもらっていると思ったらしく、

さらにじゃれついてくる。



「あっち行け」





そして、夜半過ぎ・・・





猫も隣ですやすやと寝始めた。





く・・・眠くなってきた。



結局、昼間は興奮してなられなかったし、

最近は夜8時には寝てしまう、規則正しい生活してたからな

仕方ない。






$$$






それにしても



仮に盗賊団アルメイヤの団長があの男だったと仮定して・・・

他ギルドの実力者が敗けた理由はなんだ?




あの時、あの男の眼、何か光っているように見えた。

あれは魔術の光

何らかの魔術か・・・




くそう、羨ましい




次、遭遇することがあったら『絶対に逃げ安定』だな・・・




・・・




眠い・・・




・・・






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