蓮華編登場人物
蓮華編 主要登場人物
〇倉本蓮華(20歳)
蓮次の妹にして貴大の幼馴染。
気が強いけれど人には優しく、困った人は放っておけないような女の子。貴大が急にいなくなったため、胸にぽっかりと穴が開いたような喪失感を覚えていた。
貴大との関係は決して良好とは言えなかったが、素の自分を見せられる相手、自分を偽らなくてもいい相手というのは、家族以外には彼以外存在しなかった。なので、恋や愛とはまた違うものの、ある意味では特別な感情を彼に対して持っていたと言える。
今回、遠い世界に行ってしまった貴大と再会し、自分の中のもやもやとしたものに整理をつけられた。と思いきや、黒い魔女と化す最悪の展開となってしまった。
〇ブラックロータス(20歳)
次元間の魔女。喪服のような黒いドレスを身にまとっている。
ダークネスカラミティロッドで悪者を殴り倒し、その力を奪っては別の世界へと渡っていく謎の女。悪者にしか手を出さないため、ある意味では正義の味方と言えるのだろうが――その力はおぞましく、まとう気配も禍々しいため、人や神に大いに恐れられる存在となっている。
無理矢理世界間を渡っているため、目的地まではすごく遠回りをしている形となってしまっている。しかし、着実に、一歩一歩、貴大の元へと近づいている。
〇ミラクルミルキィロッド
メィプルランドに伝わる神器。
誇張抜きで【奇跡】を操ることができ、持ち手の心の強さ、純粋さによっては、世界の改変さえ可能となる。対ヒドインダー戦でもその力を遺憾なく発揮し、蓮華をマジカルロータスに変えて、世界平和のために戦っていたのだが――。
現在は蓮華の怒りによって姿を変え、ダークネスカラミティロッドという名の鈍器となってしまっている。いかにも魔女の杖といった姿かたちで、そのくせ、バットやバールのように使われているとかなんとか。
〇ジェイド・ブレッド(18歳)
メィプルランド騎士団長。
若き剣聖にして、女の子にモテモテなイケメン青年。
彼が捨て身の覚悟で放った《バーニングサンダー・ジェイドスラッシュ》がなければ、四天王戦も危ないところでしたね……!
〇ルースワルド・モンペチゴールド(19歳)
メィプルランドの賢者。
眼鏡が似合うクール青年、普段は地道に図書館勤務。
冷めているのかと思いきや、胸に熱い情熱があることが分かった回は、まさに神回と呼ぶに相応しい内容でしたね……!
〇女王様(22歳)
メィプルランドの女王様。
ファンシーな見た目の割には魔法の名手で、攻撃的な魔法以外は神に匹敵するレベルで使いこなすことができるほど。生半可な敵は【浄化】だったり【改心】などの魔法で毒気を抜かれ、そのまま元いた世界に送還されるようになっている。
そんな彼女でさえ対処できない相手がヒドインダー。名前と見た目の割には、本当に恐ろしい敵なんです、奴らは。
〇ヒドインダー
正式名称「ヒドゥン イン ザ ダーク」。
闇に潜むもの、邪悪の化身、混沌の軍勢などと呼ばれている。
「その世界にある悪意や負の感情によって力を増す」という性質を持ち、たとえば地球に現れたとしたら、成す術もなく人類は敗北していただろうと思われる。今回はメィプルランドに出現したため、あの程度の強さで済んでいたが――。
日はまた沈む。夜は何度でもやってくる。次はまた違う世界に、新たな姿で現れるだろう。
〇佐山貴大(21歳)
「ふと横を見たら、魔法少女姿の幼馴染がいた」
何を言っているのか分からないと思うが、俺も何が起きたのか分からなかった。
催眠術だとか超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ、もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……!




