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しいな ここみ 詩集 『ラヴの大爆発』  作者: しいな ここみ


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敵地

 『敵地』



敵地でのびのびと出来る人は、強い

味方のいない街で、素性を知られないように暮らしながら、

敵地で平常心の生活を送れる人は、プロだ

それはプロの人間なのだと、そう思う



平穏の地など求めずに、自分でそれを作り出せる

人の間でしれっと生きる、それはプロの技である

誰もバカにすることなく、己を卑下することもなく、

人の間にしれっと紛れ込む、敵地でも心を乱さず生きている



砲弾が飛ぶのはむこうの方向だ

自分に当たることはない

母には当たるだろう、父は砕けるだろう

それでもしれっと、生きていく

敵は大勢いるが、味方はいない



その人の愛はどこにあるのだろう

誰も愛していないのか、

己を愛しているのか、

それともすべてを愛してしまったのか、



砲弾の行方が

それを教えることはない





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― 新着の感想 ―
 まるでイエス様の境地。  主人公補正はチート。
[一言]  スパイっぽいですね。  ザ・シークレット・エージェント!!  シークレッ、エージェンマ〜ン♪
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