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しいな ここみ 詩集 『ラヴの大爆発』  作者: しいな ここみ


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あの遊園地へ

 『あの遊園地へ』



ピンク色のお城がかわいかった

あの遊園地にはもう行けないのだろうか

隣に笑うキミがいた

あの日にはもう戻れないように


ゴッキーマウスの耳をつけて

はしゃいでいた自分がばかみたいだ

あんなばかみたいなかわいい自分には

もう戻れないのだろうか


約束はしたはずだよ

観覧車のたもとで待ってるって

キミは来なかった

永遠がそこにあった


ゴナルドゴックがあたしの背中をやさしくさすって慰めてくれた

あたしは泣いてなんかいないのに

泣き顔みたいに見えたんだろう

ただあたしはその時羽化していただけなのに


羽が生えると空は飛べないんだって知った

羽があるのに飛べないってのはそういうことなんだって

トンデレラは空を飛べてもあたしには無理なんだって

あの日あたしは残酷を知った




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― 新着の感想 ―
[気になる点]  のらゆきひめ。  チーターパン。  ぷまのクーさん [一言]  飛べない羽は、枷でしかないのかも。
[一言] 羽があるのに飛べない ドスン!ときます。
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