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しいな ここみ 詩集 『ラヴの大爆発』  作者: しいな ここみ


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誰も見ていない

 『誰も見ていない』



おーい 誰かいますか

まるで幽霊になったみたい

こんな時間に起きてると まるで肉体がなくなったみたい

よし 書くなら今しかない

誰も見てないところで 誰も知らない物語を書いてやるんだ

赤ちょうちんをぶら下げた おしゃれなカフェで

私は満を持して 暴走族とジュリエットが 愛し合って子供を堕ろす話を書き始める

二人は障害を新記録で飛び越えて ついには固く結ばれるんだ

亀甲縛りで がっちりと

知らないお姉さんがムチを振り上げて

どうしたのよ あなたたちの愛はそんなものなの って言うから

熱い紅茶も冷めてしまった

カップラーメンの伸びない距離から 誰かのお母さんがやって来た

ペットのミジンコを連れていた

ミジンコは言った

こんばんは

私は返した

喋るな ミジンコのくせに

彼は傷ついたようだった

私はもっと傷ついた

誰も見ていないと思ってたのに

神様が見ていた





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― 新着の感想 ―
[一言]  50部分到達おめでとうございます。  誰も見てくれない、誰も知らないまま終わる物語に、なってしまうよりは。  神様に見守られつつ、祝福されて陽の目を浴びる物語を描くほうが幸せかもしれませ…
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