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詩と音楽
『詩と音楽』
詩と音楽は
体と言葉のように
切り離せないもののはずなのに
どうして簡単に離れてしまうのだろう
出会いと別れが眼の前で
縁などなかった二人のようにすれ違っていった
『本物の詩人』
本物の詩人は
詩について語る時にも
意味のわからないことばで話す
だからね
わたしは
本物の詩人じゃないんだろう
あっ
でも
日常会話では
よく言われるけどね
おまえの言うことは意味わからんって
ごめんなさい
口下手なだけです
『詩につける感想』
詩につける感想は詩であるべきである
つまり絵画を見て感想を言うのなら絵を描くしかないのである




