353/358
ラグを語れ
『ラグを語れ』
ラグを語れ
飾るのではなく
型にはめるでもなく
カタカタと歯を鳴らして
処女作を晒すように語れ
思い出せ
おまえにもあるだろう
初めての演劇の舞台で
多くの人間の視線の
集中砲火に晒された
あの日を思い出せ
そして語れ
ラグが何か
それはおまえが語れ
センターラグでも
タイムラグでも
ラグビーでも
ラグーンでも
ラグタイムブルースでも
それぐらいしかないだろうけど
何でもいいから語れ
そして
愛してる
愛してる
愛してる
愛してる
愛してる愛してる
愛してる愛してる
愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる
そのように
ラグが何だかわからなくなるほどに
愛すればいいのだ




