プロレタリア讃歌
あたしは昔、豪語した
ビールを飲んだら文章なんて書けないけど
スピリッツを飲んだらむしろ文章は書けると
魂は
飲めば飲むほど
たましいからのことばを
叩きつけるものだと
今
スピリッツを飲んだ私は
タマシイからのことばをここに書きつける!
へべれけになりなからも書きつけるのだ!
おぉ
我らはプロレタリアート
生産階級
生産を
しているのだよ
威張るな!
私のクソ親父!
おまえはテキトーに患者さんに薬を与えて
はい、終わり
その薬を作ったのはおまえか
おまえなのか
おまえなのかーーー!?
万歳
生産階級
我らは物語を作る
読者は何かを払うべきである
そうだ
カネ払え!
とはいわないけれど
あなたの魂で
勘定を払って
私が生産したものを
クッ……!
──たのであれば
あなたは勘定を払うべきである
踏み倒された!
しょーがない
生姜ない!
だって俺ら空しき生産階級!
プロレタリアート!
プロ……
プロ!
プログレッシヴ・ロック!
今じゃ誰も聴かない!
あーはは!
やっぱり
おちゃけを飲んだら
まともな文章なんて書けないね!
でもね
でもでも!
正直な文章は書けるよ!
あーはは!
ひとによるけどね!
あーはは!




