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しいな ここみ 詩集 『ラヴの大爆発』  作者: しいな ここみ


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322/358

アルパカの歌

 『アルパカの歌』



今日も私は走る

砂けむり吹き荒ぶ

アスファルトの上を

田園が取り囲み

小山が視界を塞ぐ

サボテンは似合わない

日本の荒野の裾から

白きアルパカ

にっこりにへらと

笑いながら登場し

大型トラックに轢かれ

何に転生するのか


アルパカよ

アルパカよ

おまえはどこから来てどこへ行くのだ

日本砂漠に落とされて

もふもふの体を炎天下に揺らし

それでも顔だけは楽しそうに笑わせて

ある日パカッと車に轢かれる


何のために

おまえは何のために産まれてきたのだ


私はおまえに自分自身を重ねる

私はアルパカのようなものだ

どれだけおまえに迷惑がられても

どれだけおまえに嫌そうな笑顔になられても

私はおまえのようなものだ

おまえは私のようなものなのだ


アルパカよ

アルパカよ

私は或るバカだ

おまえはアルパカだ

きょうだいよ

きょうだいよ

仲良くしたいのに

おまえは私を蹴り

私はおまえを轢く


アルパカよ

アルパカよ

すまん






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[一言] 哀しきラブ  (´;ω;`)
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