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しいな ここみ 詩集 『ラヴの大爆発』  作者: しいな ここみ


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狂った夢

 『狂った夢』



ある人は

目の前のものを疑わずに

素晴らしい人生を作り上げ

最後にそれが素晴らしい夢と知った


でも君は

自分の存在さえ疑い

君の夢まで疑った


なぜ君がいるのかなんて

神様でも知らないのに


君は力を得た

夢は君のもの

だけど君は永遠にまだ知らない

君の夢を


君は力を得た

君は嘲笑った

君は得た力を

狂った夢にしてしまった


雨の町べそをかいてる子猫のように

君はもうなるようにしかならない

拾われるのを待ってるの

そんなに自分は可愛いの


君は嘲笑った

これは狂った夢だと

君は得た力を

狂った夢にしてしまった



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